トランスケトラーゼ
トランスケトラーゼ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/10/14 02:30 UTC 版)
トランスケトラーゼ(Transketolase)は、全ての生物が持つペントースリン酸経路と、光合成のカルビン回路に関与する酵素である。この酵素は、これら2つの経路で反対方向に進む2つの重要な反応を触媒する。非酸化的なペントースリン酸経路の最初の反応では、補因子のチアミンピロリン酸が5炭素のケトース(D-キシルロース-5-リン酸)から2つの炭素を受け取り、これを5炭素のアルドース(D-リボース-5-リン酸)に転移させ、7炭素のケトース(セドヘプツロース-7-リン酸)を形成する。2つの炭素を取られたD-キシルロース-5-リン酸は、3炭素のアルドースであるグリセルアルデヒド-3-リン酸になる。カルビン回路では、トランスケトラーゼは逆の反応を触媒し、セドヘプツロース-7-リン酸とグリセルアルデヒド-3-リン酸をアルドースのD-グリセルアルデヒド-3-リン酸及びケトースのD-キシルロース-5-リン酸に変換する。
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- ^ Sax CM, Kays WT, Salamon C, Chervenak MM, Xu YS, Piatigorsky J (November 2000). “Transketolase gene expression in the cornea is influenced by environmental factors and developmentally controlled events”. Cornea 19 (6): 833–41. doi:10.1097/00003226-200011000-00014. PMID 11095059.
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