エリトロース-4-リン酸とは? わかりやすく解説

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エリトロース4-リン酸

英訳・(英)同義/類義語:erythrose 4-phosphate

エリトロースの4位炭素結合したOH基がリン酸化された化合物で、トランスアルドラーゼ作用により、キシルロース5-リン酸反応してフルクトース6-リン酸とグリセルアルデヒド3-リン酸生じる。

エリトロース-4-リン酸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/01 23:15 UTC 版)

エリトロース-4-リン酸
識別情報
CAS登録番号 585-18-2 
PubChem 5459862
ChemSpider 4573609 
UNII 2156QF7O8M 
MeSH erythrose+4-phosphate
ChEBI
特性
化学式 C4H9O7P
モル質量 200.084 g/mol
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

エリトロース-4-リン酸(エリトロース-4-リンさん、: Erythrose 4-phosphate、略:E4P)は、四炭糖で、ペントースリン酸経路およびカルビン回路の中間体の一つである[1]。また、シキミ酸経路の開始物質としても重要である。

ペントースリン酸経路ではトランスアルドラーゼによってグリセルアルデヒド-3-リン酸セドヘプツロース-7-リン酸からフルクトース-6-リン酸と共に合成される[2]

カルビン回路ではトランスケトラーゼによって同じくグリセルアルデヒド-3-リン酸とフルクトース-6-リン酸から合成される。

シキミ酸経路は、解糖系で作られるホスホエノールピルビン酸 がエリトロース-4-リン酸と縮合するところから反応が始まる。シキミ酸経路はチロシンフェニルアラニンなどの芳香族アミノ酸と、そこから誘導されるポリフェノール類などの二次代謝物生合成の起点であり、エリトロース-4-リン酸の4つの炭素は全て芳香環に組み込まれる(残り2つはホスホエノールピルビン酸由来)。ただし、芳香族分子はポリケチド経路などから合成されることもあるため、天然物の芳香環全てがエリトロース-4-リン酸に由来するわけではない。

出典

関連項目




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