りんさん‐エステル【×燐酸エステル】
リン酸エステル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/06 21:43 UTC 版)
リン酸エステル(リンさんエステル、Organophosphate)は有機リン化合物のうち、リン酸とアルコールが脱水縮合したエステルを指す。リン酸 (O=P(OH)3) が持つ 3個の水素の全てまたは一部が有機基で置き換わった構造を持つ。その置換の数が 1, 2, 3個のものを順にリン酸モノエステル、リン酸ジエステル、リン酸トリエステルと呼び、リン酸エステルとはそれらの総称にあたる。
英語では phosphate、organophosphate、phosphoric ester、または phosphoric acid ester と呼ばれる。このうち phosphate はリン酸塩の英語名 (phosphate) と異義同語になっている。
リン酸ジエステル(ホスホジエステル)は生体において ATP や RNA などの部分構造として、生体分子の高次構造や機能に直結する重要な役割を担っている。
合成
リン酸エステルは、リン酸とアルコールの脱水縮合、あるいは、リン酸塩化物とアルコールとを塩基の作用により縮合させることで得られる。
また、亜リン酸エステル (P(OR)3 など) を酸化するとリン酸エステルに変わる。
関連項目
リン酸エステル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/10 07:11 UTC 版)
原料はオキシ塩化リンとアルコール、フェノール類である。アルキルタイプとアリールタイプがあり、いずれも難燃性(自己消火性)と潤滑性、耐摩耗性に優れている。一方で、加水分解安定性や粘度温度特性に劣る。アリールタイプの粘度指数は低い。難燃性作動油、圧縮機油などに使われる。
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