顎関節円板ともよばれます。顎関節に存在する、関節のくぼみと、くぼみに入り込んでいる突起の間にある、骨より軟らかい組織のことで、骨ではなく線維組織がぎっしりとまとまったものです。歯科医師の説明では、「軟骨みたいなもの」と表現されることも多いですが、軟骨ではありません。神経や血管はほとんどありません。関節円板は下顎頭という、下顎の骨の一部の外側と内側に強く連結しています。しかし、前後には緩く容易にずれてしまうことがあります。よって、顎関節症のIII型といわれる、円板の前方転位という病態になってしまいます。顎関節症の多くは、この円板の位置異常によっておこるため、きわめて重要な組織だといえます。また、その役割は顎関節の緩衝作用と考えられていますが、詳しくはわかっていません。
円板
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/05 07:51 UTC 版)
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各種幾何学における円板(えんばん、英: disk; disc と綴ることもある)は、平面上で円で囲まれた有界領域である。
円板はその境界となる円周を「すべて含む」または「全く含まない」ことを以ってそれぞれ「閉円板」または「開円板」という。
初等幾何学
直交座標系では、点 (a, b) ∈ R2 を中心とする半径 R > 0 の開円板は
で、同じ中心と半径を持つ閉円板は
で表される。
半径 R の(開または閉)円板の面積は、πR2 である[1]。
定義
前節で述べたものは、ユークリッド平面 (R2, d) の通常の(ユークリッド)距離 d に関する開円板
と閉円板
であり、これは R2 を任意の距離空間 (X, d) で置き換えてもそのまま通用する。
一般の距離空間における距離に関して円板を考えたものは、一般に球体 (ball) と呼ばれるものを定める(たとえば、三次元ユークリッド空間 (R3, d) における円板は通常の意味における(狭義の)球体である)。即ち、この文脈において「円板」と言う代わりに「球体」を用いても同じ意味になる。
位相的円板
位相空間としての開円板と閉円板は同相でない(後者はコンパクトだが、前者はそうでない)。
しかし、代数的位相幾何学的な観点からは、これらは多くの性質が共通している。例えば両者とも可縮であり、ゆえ一点にホモトピー同値である。
従って、さらに、これらの基本群は自明であり、Z と同型な零次を除いて、全てのホモロジー群が自明である。一点のオイラー標数は 1 であるから、開および閉円板のそれもやはりともに 1 であることがわかる。
閉円板からそれ自身への任意の連続写像(全単射でなくてもよく、また全射であることすら仮定しない)は少なくとも一つの不動点を持つ[2]。
この主張において閉円板であるというところを「開円板」に置き換えることはできない。
例えば
は、開単位円板上の任意の点をその点の少し右へ写すから、固定される点は存在しない。
注釈
- ^ 境界上の点の有無は面積に影響しない。
- ^ これは、ブラウワーの不動点定理の n = 2 の場合である。
関連項目
円板
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/31 20:53 UTC 版)
半径 a 、全質量 M の、一様な密度 ρ = M / πa2 をもつ円板の、中心軸まわりの慣性モーメントは I = 1 2 a 2 M {\displaystyle I={\frac {1}{2}}a^{2}M} となる。 これは中心から半径 r 、幅 dr << r のリングの質量 dM を考えると d M = 2 π r ρ d r {\displaystyle \mathrm {d} M=2\pi r\rho \mathrm {d} r} より、このリングの慣性モーメント dI が d I = r 2 d M = 2 π ρ r 3 d r {\displaystyle \mathrm {d} I=r^{2}\mathrm {d} M=2\pi \rho r^{3}\mathrm {d} r} だから I = ∫ 0 a d I = 2 π ρ ∫ 0 a r 3 d r = 1 2 ρ π a 4 {\displaystyle I=\int _{0}^{a}\mathrm {d} I=2\pi \rho \int _{0}^{a}r^{3}\mathrm {d} r={\frac {1}{2}}\rho \pi a^{4}} より求めることができる。
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