結核性
結核性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/10 00:05 UTC 版)
肺などの結核病巣から血行的に結核菌が骨髄に運ばれることによって、慢性の炎症が引き起こされる。 微熱・食欲不振・倦怠感などの症状が現れ、病状が進行すると、歩行障害などから寝たきりになることがあったり、感覚神経の圧迫によって激痛を伴うこともある。 ヒトは結核菌に対する抵抗力が弱いため、広範囲にわたって椎間板や脊椎の損傷が起こる可能性がある。 冒される部位により結核性髄膜炎・結核性脊椎炎(脊椎カリエス)・胸椎カリエス・肋骨カリエス・腰椎カリエス・骨盤カリエスなどと呼ばれる。脊椎と肋骨が冒されることが最も多い。 特に結核性脊椎炎は、外科医のパーシヴァル・ポットに由来してポット病とも呼ばれる。 俳人の正岡子規が著作『病臥抄』で自らの病状を描写したことでも知られているのがこの病である。 結核性脊椎炎は稀な病ではあれども骨関節結核のなかでは最も多くみられる病気で、2017年現在では高齢の女性に多くみられる。
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「結核性」の例文・使い方・用例・文例
- 結核性の髄膜炎
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