外科医
外科医
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/21 08:09 UTC 版)
外科医(げかい、英:Surgeon)とは、近代医学において手術などの外科学的処置を施す医療専門家。
時代や場所によって慣習は異なるが、現代の外科医は外科治療を生業とする前に医師免許を取得したり、医師と同じ医療研修を受けるのが通例である。 特定の身体部位を受け持つ外科医もいるし、獣医学の外科医もいる。彼らは世界各地で毎年3億件以上の外科学的処置を施していると推定されている[1][2]。
歴史
外科手術を文書に残した最初の人物は、紀元前6世紀のインドの医師兼外科医スシュルタである。彼は美容整形外科を専門とし、鼻腔開放成形術の手順を文書化した[3]。 彼の代表著書『スシュルタ・サンヒター』は医学に関して現存する古代の最も重要な専門書の1つで、アーユルヴェーダと外科学の双方で根幹にあたる文献と考えられている。この専門書は一般医学のあらゆる側面を扱っているが、この作品に見られる外科治療の非常に正確かつ詳細な記述から翻訳者のG・D・シンハルがスシュルタに「外科的介入の父」という異名を付けた[4]。
インドのスシュルタ医学派が最終的に衰退した後、イスラーム黄金時代の外科医アッ=ザフラウィー(936-1013)が効果的な医療行為として外科治療を再確立するまで、外科学はほぼ看過されていた。彼はイスラーム世界から現れた最も偉大な中世外科医と見なされており、「外科学の父」とも評されている[5]。彼の最も偉大な医学への貢献は、30巻に及ぶ医療行為の百科事典『解剖の書 (Al-Tasrif) 』である[6]。彼は子宮外妊娠を記述した最初の医師であり、血友病の遺伝的性質を特定した最初の医師だった[7]。
彼の外科的処置および外科用器具の分野に及ぶ先駆的な貢献は外科学に多大な影響を与えたが、イギリスで明確な医学分野として外科学が登場したのは18世紀になってからだった[7]。
ヨーロッパでは、外科学が主に理髪外科医と関連しており、また彼らは(しばしば戦場で)外科的処置を施すのに散髪器具を使用していた[8]。医学と生理学の進歩に伴い、理髪師と外科医の職業が分離することとなった。19世紀までに理髪外科医は事実上姿を消し、外科医はほぼ必ず外科学を専門とする資格を有する医師となった。
イギリス連邦での敬称
1950年、ロンドンのイングランド王立外科医師会(RCS)が同会員加入を通じて外科医に正式な地位を提供するようになった。「ミスター(Mister)」という敬称が名誉の証しとなっており、現在では多くの英連邦王国において、少なくとも4年間の訓練を経て外科的資格を取得した医師には専門研修の過程でMr, Miss, Mrs ,Msの自称を許される名誉が与えられるが、今日とはその意味が異なる。敬称の変更はコンサルタントの地位を含むものと憶測されることがあるが、北米以外の大学院で行われる長い医療研修では、資格を持った外科医がそういった地位に就くのに何年もかかる場合がある。 昔は医師の多くが医長クラスになるとこうした資格を取得し、彼らが副専門分野の研修を始めた場合もそのクラスに留まっていた。Mr等を用いた区別は、アイルランド共和国、オーストラリアの一部の州、バルバドス、ニュージーランド、南アフリカ、ジンバブエ、ほか幾つかの連邦諸国の外科医によっても使用されている[9]。ただし2021年8月現在、王立オーストラリア外科医師会はこの慣例を段階的に廃止すると発表しており、現在は「博士(Dr)」とか「教授(Professor)」などの学術的敬称の使用を適切だと奨励している[10]。
ちなみに日本では、外科医も含めた医師に対して「先生」という敬称が一般的に使われている[11]。
軍事での敬称
多くの英語圏の国々では、用語の歴史的進化によって外科医こと「サージョン(surgeon)」という軍事的敬称が、どんな医療従事者にも(専門が外科でなくとも)適用される。アメリカ陸軍医療部隊 (US Army Medical Corps) は、負傷兵に外科治療を施すことに専念する軍人に対し、将校の給与ランクで様々な"surgeon"の米国軍職業コードを保持している。例えば、米軍における"Surgeon General"は軍医総監と訳される役職である。
日本では、戦国時代に戦乱での刀傷治療を専門とする外科医を「金創医」と呼んでいた。傷の手当てを専門に扱った医書がこの時期に現れるようになり、その止血技術が出産時の処置に応用できるとして、この時代に産科医が誕生するきっかけとなった[12]。明治時代になると、大日本帝国軍の建軍に応じて軍医制度が作られ、外科内科に関わらず彼らは「軍医」と呼ばれた。第二次世界大戦の敗戦を経て、日本軍が解体されると共に軍医も廃止。新たに専守防衛を基本とする自衛隊が創設されてからは、自衛隊の活動にて隊員の傷病手当を行う役職を「医官」と呼んでいる。
専門分野
- 心臓外科 - 日本や米国では心臓血管外科学の一部。
- 下部消化管外科 - 大腸・肛門・小腸の外科手術に対応[13]。
- 上部消化管外科 - 小腸より上にある消化臓器に対応。下部消化管と併せて日本では消化器外科とする場合が多い。
- 頭蓋顎顔面外科[14]
- 歯科 - 歯科処置の大半は外科行為。
- 内分泌外科
- 一般外科
- 脳神経外科
- 産婦人科
- 眼科
- 口腔外科
- 整形外科
- 耳鼻咽喉科
- 小児外科
- 形成外科
- 足の外科[15]
- 外科腫瘍学
- 呼吸器外科
- 移植外科
- 外傷外科
- 泌尿器科 - 欧米では外科学の一分野として扱われる。
- 血管外科学 - 日本や米国では心臓血管外科学の一部。
一般的な開業医や家庭医学の専門家や救急医療を務める一部の医師は、限られた範囲での軽微な手術や一般的な手術、あるいは緊急手術を行う場合がある。しばしば麻酔が手術に付随し、麻酔科医が手術におけるこの部門を監督する。執刀医の助手、器械出し等を行う看護師、臨床工学技士は、執刀する外科医を補佐する訓練を受けた専門家である[16]。
米国では、労働省による外科医の説明が「器具や装置や手動操作機器の使用など、侵襲的なり低侵襲的なり非侵襲的な外科的手法によって疾病と傷害および奇形を治療する医師」となっている[17]。日本の厚生労働省は、外科医の仕事を「主に手術等により、患者の病気や外傷の治療を行う」ことだと概要説明している[18]。
先駆けとなった外科医
- スシュルタ - 紀元前6世紀に外科手術(開放鼻形成術)を初めて文書に残した[3]。
- アブー・アル=カースィム・アッ=ザフラウィー - 中世の最も偉大な外科医の一人で、「外科学の父」と見なされている[19]。
- 華岡青洲 - 世界で初めて全身麻酔を用いた手術(乳癌摘出)に成功。
- クリスチャン・バーナード - 心臓移植術に世界で初めて成功。
- テオドール・ビルロート - 胃癌切除手術に初めて成功。
- ハーヴェイ・ウィリアムス・クッシング - 近代脳神経外科学の父とも称される、同分野の先駆者。
- スヴャトスラフ・フョードロフ - 角膜切開(RK)術を初めて完成[20]。
- ウィリアム・スチュワート・ハルステッド - 米国で初めて外科学の医学研修を実施。
- ジョン・ハンター - 「近代外科学の開祖」と呼ばれる。非合法に解剖用死体を調達していた裏の一面から、ジキル博士のモデルともされる。
- ガブリル・イリザロフ - 四肢の骨を伸ばすイリザロフ装置やイリザロフ法の発明。
- ジョゼフ・リスター - 敗血症の外科的処置を発見。
- B・K・ミスラ - 動脈瘤の画像誘導手術を世界で初めて成功。インドで初めて覚醒下開頭術と腹腔鏡での脊椎手術を実施[21]。
- イオアニス・パリカリス - 人間の目で初となるレーシック手術を行う[22]。視力矯正のエピレーシックを開発[23]。
- ニコライ・ピロゴフ - 野戦医療の創始者。
- メアリー・エドワーズ・ウォーカー - 米国初の女性外科医。
組織とフェローシップ
- 日本外科学会
- 日本女性外科医会 - 2009年11月に発足[24]。
- アメリカ外科医師会(ACS)
- イギリス王立外科医師会フェローシップ(FRCS)
- オーストラリア王立外科医師会(RACS)
- カナダ王立外科医師会(RCS (Canada)
出典
- ^ Weiser TG, Haynes AB, Molina G, et al. Estimate of the global volume of surgery in 2012: an assessment supporting improved health outcomes. Lancet. 2015;385(suppl 2):S11.
- ^ Liu L.Q., Mehigan S. A Systematic Review of Interventions Used to Enhance Implementation of and Compliance With the World Health Organization Surgical Safety Checklist in Adult Surgery. AORN J.. 2021;114(2):159-170. doi:10.1002/aorn.13469
- ^ a b Ira D. Papel, John Frodel, Facial Plastic and Reconstructive Surgery
- ^ Singhal, G. D. (1972). Diagnostic considerations in ancient Indian surgery: (based on Nid?na-Sth?na of Su?ruta Sa?hit?). Varanasi: Singhal Publications
- ^ Ahmad, Z. (St Thomas' Hospital) (2007), “Al-Zahrawi - The Father of Surgery”, ANZ Journal of Surgery 77 (Suppl. 1): A83, doi:10.1111/j.1445-2197.2007.04130_8.x
- ^ al-Zahr?w?, Ab? al-Q?sim Khalaf ibn ?Abb?s; Studies, Gustave E. von Grunebaum Center for Near Eastern (1973). Albucasis on surgery and instruments. University of California Press. ISBN 978-0-520-01532-6 2011年5月16日閲覧。
- ^ a b Cosman, Madeleine Pelner; Jones, Linda Gale (2008). Handbook to Life in the Medieval World. Handbook to Life Series. 2. Infobase Publishing. pp. 528-530. ISBN 978-0-8160-4887-8
- ^ “Surgeons and Surgical Spaces #The barbers shop”. sciencemuseum.org.uk. 2020年5月5日閲覧。
- ^ “Patients: The Surgical Team: Qualifications of a surgeon”. Royal College of Surgeons of England. 2015年6月13日閲覧。
- ^ “RACS phases out gendered titles for surgeons”. Royal Australasian College of Surgeons. 2021年8月31日閲覧。
- ^ レファレンス協同データベース「医師にお礼の手紙を書く際、敬称を何とつければいいのか」さいたま市立中央図書館、2019年07月05日
- ^ コトバンク「金創医」ブリタニカ国際大百科事典、世界大百科事典 第2版の解説より
- ^ 国立国際医療研究センター病院「下部消化管外科ご紹介」2022年10月9日閲覧
- ^ 日本頭蓋顎顔面外科学会「公式サイト」2022年10月12日閲覧
- ^ 日本足の外科学会「公式サイト」2022年10月12日閲覧
- ^ 手術室看護師ガイド「オペ室の様子と主な医療スタッフの紹介」2022年10月9日閲覧。
- ^ “Occupational Employment Statistic: Occupational Employment and Wages, May 2015: 29-1067 Surgeons”. bls.gov. 2016年4月26日閲覧。
- ^ 職業情報提供サイトjobtag「外科医 」厚生労働省、日本版O-NET、2022年10月9日閲覧
- ^ A. Martin-Araguz, C. Bustamante-Martinez, Ajo V. Fernandez-Armayor, J. M. Moreno-Martinez (2002)
- ^ 奥ノ山医院「RK(アールケー)Radial Keratotomy」眼科用語辞典(基礎知識)より
- ^ http://www.neurosocietyindia.org/site/Past-president/Basant%20Kumar%20Misra,%20President%20NSI%202008.pdf [bare URL PDF]
- ^ “A Look at LASIK Past, Present and Future” (2009年6月1日). 2022年10月9日閲覧。
- ^ "When Cornea Transplants Fail. What Next?" Archived 2006-09-09 at the Wayback Machine.
- ^ 日本女性外科医会「日本女性外科医会 発足式」2022年10月10日閲覧
外部リンク
外科医
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/30 04:19 UTC 版)
「ラディカル・ホスピタル」の記事における「外科医」の解説
作品内には個性的な医師が多く登場するが、多くの医療漫画に登場するような「天才的な医師」や「悪徳医師」は登場しない。このことが作品をより身近な物にしているとも考えられる。作中にも、医者の世界では「天才」より「熟練」や「器用」のほうが大事だというセリフがある。かつての医療制度の関係上、榊と景山を除く外科医全員(と、他科ではあるがヨネと瀬尾、佐伯も)が同じ医大の出身である。榊と景山は同じ大学出身で大学の医局から離れている。 榊忠嗣(さかき ただつぐ) 声・藤原啓治 主人公。無精ヒゲでムサ苦しい中年医師。現在の病院に就職する前は救命救急センターに勤めていた。気さくでノリのいいキャラクターから他人からは好かれやすく、ナースに到っては、殴る蹴るのツッコミが入るほど遠慮のない扱いを受けている。未婚であり交際相手もいないので、一年のほとんどを病院で過ごしている(当直、残業、休日出勤など)。手先が器用で施術は上手く、また彼が担当する胃カメラはあまり苦しくないことで評判である。しかし書く字はかなり汚く「榊式」と呼ばれている。医局の机の上は看護師や同僚から「樹海」と言われている。瀬尾が研修に来た期間だけきれいになったが、終わると元に戻った。趣味はと山下に訊かれ「オペ」と本気で答えたことがある(隠れワーカーホリック)。いびきが酷く、1巻では患者の苦情からナースに叩き起こされ、麻生ナースには山下から「いびきがうるさい時がある」と申し送られている。 犬(特に子犬)が大好き。お調子者だが、仕事には真面目で案外ナイーブな一面も見せる。 本人の弁によれば「親が医者で実家が病院だったから」医者になったらしく、高校2年の時に父親から「お前は医者に向いてないからなるなよ」と言われたことに奮起して猛勉強し、大学に現役合格した。専門は不明であるが、消化器系の医長を務める。内視鏡の操作には自信を持っている。 実家は病院を経営、父、兄(正嗣)弟(良嗣)も医師であり、帰省すると手伝いをさせられ休めないため帰りたがらない。 学生時代に教授や景山を含む同期からアドバイスを受け、貫禄をつけるためにちょびひげを生やしており、実家の病院患者からは「ヒゲ先生」と呼ばれている。 酒、煙草、不規則な生活と三拍子揃った不摂生大王だが、何故か身体は健康そのもの。 医学生時代、長らくバーテン等の飲食業バイトを行っていたらしく、その際に徹底的に舌の方を鍛えられたために、新規開店の店を一目見ただけで美味いかどうか直感で解る程のグルメである。一方で、一人で食事をするのが嫌な性格で、残業休出が圧倒的に多い上にそこそこ収入もあるのだが、あまり使い道がないせいか、よく同僚やナースたちに食事をおごっている。外科ナースの殆どは彼のおかげでグルメに開眼したといっても過言ではない。 人畜無害オーラが出ているのか、子供・犬に好かれやすい。滝沢の娘が寝起きに「おヒゲのおじちゃんまだ?」と言ったり、将来はお医者さんになりたいと言って(父親である滝沢ではなく)榊のモノマネをするくらい気に入られており、親バカの滝沢にとって悩みの一つでもある。麻生ナースの息子の拓斗にもどうやら好かれているようで、普段なら美女にしか近づかないのに、榊が外科ナースと一緒にいるとなぜか寄ってくる。また実先生の娘にも、ある意味懐かれている。 その一方で自身は「未婚で結婚適齢期の女性には縁がない」と嘆いているものの、対象となる女性患者の一部、またかつての同僚ナース(既婚で子持ち)から好意を持たれている描写が見られる。つまり榊が鈍感なだけであるらしい。水野ナース(後述)の分析によれば「母性本能をくすぐり過ぎて相手女性がお母さんのような気持ちになってしまう」ようである。 赤坂しの(あかさか しの) 声・伊藤美紀 外科で唯一の女医で外科手術は榊より上手い。仕事は真面目に取り組み、知的で温和な雰囲気を持ち、患者から女優の道を勧められたりするほどの美女。どんなに理不尽な要求をする者であっても彼女にかかればたちまち魅了され、素直に言うことを聞くようになってしまう。 いわゆるマドンナポジションで数多の美点を備えており、料理も作るが、時に失敗する(シュークリームを作った際皮が煎餅のような食感になったことがある)、マドレーヌを作った際には通常の味のほかウニ・イクラ味なども作る、ローストチキンを作る際には「外科手術の要領」で作るなどの前衛的な側面がある(味覚は正常)。 独身。女性患者への配慮か、乳癌は大体彼女が担当することが多く、乳腺系医長でもある。そのため自分のことを「おっぱい先生」と呼んでほしいと冗談なんだか本気なんだか分からない発言をしたことがある。 医者にならなければ魚屋かスナイパーになりたかったと言うほど血が大好き。採血、献血、輸血、止血など、血液が関係するイベントには積極的に参加する。保冷器から取り出したばかりの血液パックを暖める機械が故障した際は、自らの両頬と胸で暖め(しかも満面の笑みで)、患者の「胸からのを先に輸血して」のリクエストにも快諾。また院内誌の写真を撮るとき、切除した患部とツーショットしようとして担当職員を唖然とさせるなど、初期は無茶苦茶なキャラだった。ただし狂牛病対策のための英国滞在経験者の献血禁止措置に該当していたため献血ができず、措置が施行された直後は物凄い落胆ぶりを見せていた。 大学はヨネ医師の先輩であり、2人で休日を過ごしたりする。また、世界のテーマパークの救急室めぐりをヨネ先生と2人で敢行したこともある。 作品の連載が進むにつれ、登場しても「血が好き」な点が見られることは少なくなりつつある。登場するときは冷静かつ穏やかにツボをついた会話で場を収めるキャラとして描かれることが多くなる(冷静なツッコミ)。 初期は『まんがタイムオリジナル』や『まんがタイムラブリー』の表紙を飾ったりするなど、本作のヒロイン的な扱いを受けていたが、のちヒロイン的な役割は山下に移っている。 ゴシップ好きなのか、男女間(主に榊医師とナース)で深刻な雰囲気になるといつの間にか近寄ってきて聞き耳を立てていたりするが、大抵は作品世界に相応しいオチがつくため、つまらなそうに立ち去っていく。 景山貴夫(かげやま たかお) 声・緑川光 呼吸器系医長。榊と大学で同期で、研究所勤めだったが連載途中(1巻参照)に榊と同じ外科に赴任する。眼鏡をかけた外見どおりの生真面目な医師だが、反面外科きっての天然ボケ。指示書の字が読みやすいので薬局などのスタッフに受けがいい。 なぜか所有するものは世間的に少数派の物ばかりである(Macやβ)。次世代DVD競争(ブルーレイとHD-DVD)に際しても、榊に「景山が買わない方を買う」と言われる程だったが後にHD-DVDを買っていたことが判明(もっともブルーレイもPS3を所持しているため視聴は可能とのこと)。しかし本人は気にせず、特にMacやiPod、iPhoneなどのApple製商品には異常な愛情を示している。なおスマートフォンではiPhoneがシェア上位となっていることは作中では触れていない。 極度の花粉症で春先には洟を垂らしている姿が毎年のように描かれている。また近視だが、コンタクトレンズが苦手。 ミステリー小説マニアで「ミステリーセンサー」内蔵。ミステリーが好きそうな人を見るとピンとくるらしい。電子書籍(iPad)も活用する一方、印刷本も「初版」にこだわりを持つ。 よく病院の売店でコーヒー牛乳を買うため、「コーヒー牛乳の人」と呼ばれている。甘いものが大好きで、ナースとデザートバイキングに行くこともある。また酒には非常に弱いが、友人たちとの懇談の機会を大切にしているため、外科仲間の飲み会等には積極的に参加している(そして酔い潰れている)。 ややネガティブな思考のため胃を痛めたりする。色恋に関しては榊以上に鈍い。榊曰く「女は来る。しかし去っていくのだ」。 里見雅行(さとみ まさゆき) 声・宮野真守 若手医師。ブランド物のケーシー型白衣を着用している。患者からお見合い写真を見せられるほどのルックスで老若問わず女性からモテモテだが、連載当初は彼女はいなかったが後にお気に入りであった医務課の花村と交際するに至る。ノリは軽いが修羅場でも冷静な反面、まだまだ榊達に較べると経験も少ないためか、時々医者としての在り方に悩む姿も見られる。榊と同等に間抜けな面を見せる時(場合によってはそれ以上の時も)があり、榊に次いでナース達にツッコミを入れられるシーンが高い。 医者になっていなければプロ野球選手になりたかったと語るほどの野球好きで、休日には草野球の試合に出たり、患者用に医師やナースが本を持ち寄った時に自分の膨大な野球漫画コレクションを持ってこようとして景山に止められたりもしている。榊・滝沢共々実家が病院で、帰省するとなぜかいつも風邪を引くので実家の診察券を所持している。 滝沢秀則(たきざわ ひでのり) 声・井上和彦 循環器系医長。長身でスタイリストでナースや女性患者から大人気。景山が来る前は真面目キャラでツッコミ役で、若干お姉キャラだった。白衣をクリーニングに出すのが面倒な榊が、時々彼の白衣を無断で着用している。 前の勤務先で知り合った看護師と結婚し、現在2人の娘(後述)を持つ父。典型的な親バカであり、次女の出産前後は携帯電話の着メロを「こんにちは赤ちゃん」にしていたこともある。また、奥さんと娘が実家に帰ったため、寂しさのあまり宿直でもないのに病院に泊まっていた。愛娘2人の写真を載せたHPを作ったが、もったいないのか公開はしていないらしい。 榊・里見共々実家が病院で、将来的には(榊と違って)病院を継ぐものと思われる。 家族のお出かけで一人お留守番をすることと、虫が大の苦手であり、実はチワワ限定だが、犬も潰してしまいそうという理由で苦手である。 米澤実(よねざわ みのる) 声・家弓家正★ 登場する中で最年長の外科医。大学に召喚された外科部長の代行を務めていたが、後に正任の外科部長に昇格した。性格は温和でやや影が薄く優柔不断。その一方、仕事熱心で父や妻の死に目に会えなかったという過去を持つ。また、結果的に患者のためになる、という判断次第では規定をこっそり破ったり、上に粘り強く交渉したり、と大胆な行動を取ることも少なくない。 目は細いが、それがはっきり見えることはめったにない。患者の話をゆっくり聴いてあげるため、診察はいつも長引く。滝沢に負けないほどの親バカ。娘は同じ病院の循環器科に勤めるヨネ医師。他に息子2人(医者ではない)と孫がいる。 外科部長 壮年の男性で初期数話にのみ登場していた。後に大学に召喚されたため不在という話が語られ、そのまま戻ることはなかった。(後任については前述の米澤医師の項参照)
※この「外科医」の解説は、「ラディカル・ホスピタル」の解説の一部です。
「外科医」を含む「ラディカル・ホスピタル」の記事については、「ラディカル・ホスピタル」の概要を参照ください。
外科医
出典:『Wiktionary』 (2021/06/16 13:26 UTC 版)
名詞
発音(?)
- げ↗か↘い
翻訳
- アイスランド語: skurðlæknir (is) 男性
- アラビア語: جراح (ar) (jarrāH) 男性
- イタリア語: chirurgo (it) 男性
- 英語: surgeon (en)
- エストニア語: kirurg (et)
- エスペラント: kirurgo (eo)
- オランダ語: chirurg (nl) 男性
- カタルーニャ語: cirurgià (ca)
- ギリシア語: χειρουργός (el) (khirurgos) 男性
- クルド語: emeliyatker, kîrûrg, operator, cerah, birînsaz
- 古典ギリシア語: χειρουργός (grc) (khirurgos) 男性
- 中国語: 外科医生, 外科醫生
「外科医」の例文・使い方・用例・文例
- 外科医としての腕を磨く
- 外科医の手術着
- 外科医は器具を消毒した
- 私は内科医ではなく外科医です
- その外科医は難しい手術を行っていた
- あの外科医があなたの手術を担当します
- 外科医学と内科医学
- 外科医は止血帯で傷の出血を止めた。
- 顎顔面外科医
- 経験を積んだ心臓外科医を紹介してください。
- 彼女はすぐに整形外科医を紹介された。
- 外科医は患者に脾臓切除を行った。
- 私は彼が怪我をした時外科医に連れて行った。
- 父は熟練した外科医です。
- 彼は優秀な脳外科医だ。
- 彼は優秀な外科医だ。
- 彼は熟練した脳外科医として名声が高い。
- 彼は外科医である上に著名な作家であった。
- 彼はこれまでにいなかったほどの腕前の外科医だ。
- 彼の友人には医者が二人いる。一人は外科医で、もう一人は眼科医だ。
外科医と同じ種類の言葉
- 外科医のページへのリンク