隆興
隆興
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/09 02:45 UTC 版)
国香の子貞盛は天慶の乱で常陸に多くの所領を得た。貞盛は弟繁盛の子維幹を養子にし、常陸の所領を相続させた。維幹は常陸大掾職に任ぜられ、その子孫は代々大掾職を世襲したため、職名から「大掾氏」と呼ばれるようになったとされる。 だが、実際に当の大掾氏の系図にすら、維幹の子である為幹から曾孫にあたる吉田(大掾)資幹まで大掾に任官された者に関する記述はなく、現存する12世紀中期以降の常陸国の国衙が発給した文書においても目代および国衙の税所を統括し後に「税所氏」と称した百済氏(百済王氏)の署判があるのみである。従って、吉田(大掾)資幹以前の常陸平氏の嫡流を「大掾氏」と称することは史実とは合致しない。常陸平氏が常陸の国衙と関係があり在庁官人であった者もいたと考えられるが、資幹以前の段階で在庁官人の頂点として君臨した事実はなかったとみられている。
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