世界的な影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/07 00:19 UTC 版)
「完新世の気候最温暖期」の記事における「世界的な影響」の解説
完新世の気候最温暖期は、北極付近では4℃以上上昇した(シベリアでは冬に3-9℃、夏に2-6℃というデータもある;Koshkarova、2004)。ヨーロッパ北西では温暖になったが、南部では寒冷化していた(Davis、2003)。年平均気温の変化は緯度が高いほど顕著に現れ、基本的に低・中緯度ではあまり変化が無かった。熱帯のサンゴ礁では1℃に満たない程度である。世界平均では、おそらく20世紀半ばと比較して(緯度による違い、季節性、応答パターンの違いを見積もって)0.5-2℃温暖だったと言われている。 はるか離れた南半球(ニュージーランドや南極など)での完新世で最も温暖になったのは、およそ8,000年前から1万500年前の間、最終氷期が終わって間もなくである(Masson、2001およびWilliams、2004)。6,000年前までの温暖期は北半球の気候最温暖期と関連付けるのが普通だが、これらの地域では当時既にほぼ現在と同じ気温に達しており、北の気温変化とは関連が無いとされている。しかし、何人かの研究者は、南で早くに起きた温暖化も完新世気候最温暖期とみなしている。
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