日・EU関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/16 03:19 UTC 版)
「日本と欧州連合の関係」の記事における「日・EU関係」の解説
欧州連合と日本は民主主義、資本主義、自由主義、平和主義、法の支配や人権の尊重といった多くの価値観を共有している。加えて欧州連合は加盟国の多くが先進国でありその生活水準は高く、その点でも日本と類似する。そのため友好的な関係を築けており、また加盟国いずれとも大きな政治的懸案はない。またどちらも政治・経済・文化・安全保障などいずれにおいても世界的な影響力があり、様々な国際機関や国際フォーラムにおいて協力関係にある。 2013年から度重なる交渉が進められ、2018年には日EU戦略的パートナーシップ協定が締結された。これは日本と欧州連合における政治やグローバル課題その他の分野別協力による政治・外交・社会関係の緊密化を目的とする拘束力を有する協定として合意されたものである。これは欧州連合だけでなくその加盟国27か国も当事者になる「条約」であり、そのため加盟国では順次手続きが進められている。2021年末の時点ではまだ手続きを完了しているのが20か国に留まるなど正式発効前の暫定的な協定であるものの、宇宙や海洋、サイバー、環境、エネルギー、保健、テロ、国際犯罪などあらゆる分野での協力が段階的に進められ、準同盟の性質を強めている。2019年には日EU戦略的パートナーシップ協定(SPA)合同委員会の第一回が、2020年には第二回が、2021年にはオンライン形式で第三回が開催された。
※この「日・EU関係」の解説は、「日本と欧州連合の関係」の解説の一部です。
「日・EU関係」を含む「日本と欧州連合の関係」の記事については、「日本と欧州連合の関係」の概要を参照ください。
- 日・EU関係のページへのリンク