完新世突入期の環境変動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 10:09 UTC 版)
「紀元前11千年紀以前」の記事における「完新世突入期の環境変動」の解説
最後の氷期と言われるヴュルム氷期が終わり、更新世(約200万年前から約1万年前)から完新世(約1万年前から現在)へと移った。ただし、最終氷期終了に伴う温暖期(亜間氷期)の後にも一時的に気候が寒冷化する新ドリアス期(亜氷期)と呼ばれる期間があった。 地球全体が温暖化し、氷河がモレーン(堆石)を残して後退した。 地球各地が湿潤化して森林が増加、逆に草原が減少してマンモスやトナカイなどの大型哺乳類の生息環境が縮小し、彼らを絶滅させた。 この頃には10数万年前から存在していたネアンデルタール人が姿を消し、人類の直接の祖先であるヒト(ホモ・サピエンス・サピエンス)が活躍するようになった。 海水面上昇により黄海ができる。 スンダランドが海中に没し、現在のインドネシアやフィリピンなどに相当する地域がユーラシア大陸から分離して島となった。 ベーリング海に存在した陸橋ベーリンジアが温暖化の海進により水没し、北米大陸はユーラシア大陸から分離した。
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