ステムグループ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/23 09:18 UTC 版)
ステムグループ(stem group)はパングループから、クラウングループ自体を除いた(つまり全ての現生種を除く)もので、必然的に側系統群である。これは、クラウングループの最も新しい共通祖先からそれらに最も近い現生の近縁種の間にある、クラウングループに近縁な原始的な生物からなると言える。定義上、ステムグループは絶滅種のみで構成される。 「ステムグループ」はクラウングループに関連した概念の中では最も頻繁かつ使用され、かつ最も重要なものである。化石種はクラウングループに含まれないため、これらを系統に沿って分類したり議論したりする際にはステムグループを使うことになる。 (上の系統樹で、黄色で表示された箇所がステムグループ。) ステムグループの概念はジェフリーズ(1979)が初出とされることもあるが、ウィルマン(2003)によれば実際はドイツの体系学者オスニール・アベル(1914) が初出であり、1933年にアルフレッド・ローマーにより英語で早期に議論され、図示までされているという。 また、「ステムグループ」はクラウングループ外の中でも伝統的にその分類群に含まれるものだけを指す、狭い意味で用いられることもある。この場合、ステム哺乳綱にディメトロドンやアンテオサウルスのようなペルム紀の単弓類は含まれないことになる。
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