ハエ目
双翅目
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 06:30 UTC 版)
捕食寄生性のハエであるニクバエ科 Sarcophagidae の Emblemasomatini族およびヤドリバエ科 Tachinidae の Ormiini族において、鼓膜器官が発見されている。両者とも鼓膜器官は前胸の腹側前端部、いわゆる「首」の手前腹側に位置し、解剖学的構造も似通うが、系統的に離れた分類群であるため両者の鼓膜器官は独立して進化したものとされる。Emblemasomatini族はセミを、Ormiini族は直翅目を寄主とすることが知られており、これらの寄生バエのメスは鼓膜器官による聴覚を用い、寄主昆虫のオスが種内コミュニケーションに用いる鳴き声を検知して、効率的に寄主を見つけることができる。寄主の効率的な探索のためには音の方向性を知覚することが重要となるが、これらの寄生バエの鼓膜器官は、左右の鼓膜をつなぐ橋状の構造を用いてこの方向性の知覚を実現していることが明らかになっており、このメカニズムはほかの分類群では知られていない特異なものである。
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双翅目(ハエ目)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/05 18:27 UTC 版)
双翅目幼虫は胸脚が退化して喪失し、とくに水生のグループでは代わりに腹脚が発達する傾向が知られる。双翅目の腹脚は擬脚(pseudopod)と呼ばれることも多い。アミカ下目に含まれるアミカ科、アミカモドキ科、ハネカ科は第1腹節から第7腹節(ハネカ科は第8腹節)にわたって顕著に発達した腹脚を有する。アブ科やムシヒキアブ科のイシアブ亜科は1腹節ごとに3対の突起状の擬脚を有するが、これは腹脚と見なされない場合もある。
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双翅目
「双翅目」の例文・使い方・用例・文例
- 双翅目の昆虫の基本の後の羽のどちらか
- 翅の底部と双翅目のハエの平均棍の間にある鱗のような構造物
- 幼虫は人間や他の哺乳動物に寄生する、がっしりした体型の毛深い双翅目のハエ
- 双翅目ミバエ科の1属
- 幼虫は葉の組織に穴を堀り主食にする、特に鱗翅目ホソガ科の様々な小型の蛾または双翅目のハエの総称
- 鳥や哺乳動物に寄生する吸血双翅目のハエ
- 雌は人間と動物の皮膚を突き刺し血を吸うための長い吻を持つ双翅目の昆虫
- 哺乳動物・鳥・他の昆虫の血を吸う微小な双翅目の昆虫
- コケや湿った植物の中で成長する非常に小型の毛深い双翅目のハエ:チョウバエ類
- 双翅目の、双翅目に関する、または、双翅目に属する
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