形とは?

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けい【形】

[音]ケイ(漢) ギョウギャウ)(呉) [訓]かた かた なり

学習漢字2年

[一]ケイ

外に現れた姿。かたち。「形式形状形態円形外形原形固形語形象形図形整形地形美形変形方形無形

物事様子。「形勝形勢

体。肉体。「形骸(けいがい)・形体

外に現れるかたちづくる。「形成形容

[二]ギョウ〉かたち。すがた。「形相異形印形人形裸形

[三]〈かたち〉「顔形姿形

[四]〈かた(がた)〉「形見大形手形花形雛形(ひながた)」

名のりすえ・なり・より

難読女形(おやま)


かたち


ぎょう【刑/形】

〈刑〉⇒けい

〈形〉⇒けい


かた【形/型】

(形)物の姿や格好形状。かたち。「洋服の—が崩れる」「髪の—をととのえる」

(形)証拠に残すしるし。保証のしるし。抵当。「カメラ借金の—に置く」

(型)ある物のかたちを作り出すためのもの。鋳型型紙などの類。「石膏(せっこう)で義歯の—を取る」

(形・型)芸能武道などで、規範となる動作方式。「能楽の—」「投げの—」

(型)きまったやり方伝統的しきたり慣例。「—を破る」「—どおりのあいさつ

(型)事物類別するとき、その個々に共通し特徴を表している形式形態タイプ。「血液の—」「古い—の人間

(型)きまった大きさサイズ。「靴の—が大きすぎる」

(形)空手競技種目の一。相手動き想定し、攻撃防御の技を一連の流れの中で組み合わせ演武個人戦と団体戦があり、審判採点によって勝敗が決まる。→組手3

物に似せて作った絵・図・像など。

「馬の—かきたる障子(さうじ)」〈九九

10 図柄模様

着る物の—にてばし侍るか」〈仮・伊曽保・下〉

11 もと何かがあったことのしるし。あとかた形跡

「—もなく荒れたる家の」〈源・蓬生

12 占い現れたしるし。うらかた

生ふ楉(しもと)この本山ましばにも告(の)らぬ妹が名—に出でむかも」〈三四八八

13 (「がた」の形で)

㋐(形)名詞の下に付いて、その物に似たかたちをしていることを表す。「卵—」「ピラミッド—」

㋑(型)名詞形容詞語幹の下に付いて、ある性質特徴形式をもっていることを表す。「最新—」「ハムレット—」「うるさ—」

→形(かたち)[用法]


がた【形/型】

「かた(形)12」に同じ。「扇—」「三日月—」


かたち【形/容】

見た触れたりしてとらえることができる、物の姿・格好物体外形。「山の美しい—」「影も—も見えない

まとまり整った状態をもって表にあらわれた、物事の姿。形態。「合議制の—をとる」「文章の—を整える」

実質に対して表面上の姿・格好外形外観また、体裁名目。「—にこだわる」「代表という—で出席する」「—だけの夫婦

物事結果としての状態。「どっちつかずの—になる」

人に対す姿勢態度。「—を改めて話す」

(「貌」とも書く)容貌(ようぼう)。顔だち器量また、容姿。「姿—の美しい人

美し容貌また、美貌の人。かたちびと

「—を好ませ給ひて」〈栄花殿上花見

[用法] たち・かた——「形(かたち)」は「三角四角などいろいろな形の積み木」「顔形」のように、物体の外から見え格好・姿・輪郭を表す。◇「型(かた)」は「洋服の型を取る」「柔道の型を見せる」「新しい型の自動車」「血液型」など、一定のきまった大きさ形態やり方性質についていう。◇「形(かたち)ばかりのお祝い」「型にはまる」「型通りあいさつ」「型破り人物」など、慣用的表現でも使い分けがある。◇用法の似た外来語に「パターン」があり、「日本人思考パターン」「若者行動パターン」「ワンパターン」「テストパターン」のように、類型模様、柄(がら)の意味として用いられる。◇「形(かた)が崩れる」「髪の形(かた)をととのえる」「借金の形(かた)」のように「形」を「かた」と読む場合については「かた(形・型)」を参照


なり【形/態】

動詞「な(成)る」の連用形から》

物の形。形状。「—の良い花活け

からだつき体格。「大きな—をしてみっともない

服装身なりなりふり。「学生らしい—をする」「—ばかりを気にする」

他の語の下に付いて、接尾語的に用いられる。

動詞連用形に付いて、…するまま、…するとおり、などの意を表す。「人の言い—になる」

名詞または形容詞連体形に付いて、そのものふさわしい、また、それに応じて、という意を表す。「弟—の考え」「狭ければ狭い—に住むしかない

名詞に付いて、…の形という意を表す。「弓—になる」

動詞連体形について、…したとたんに、…するとすぐ、の意を表す。「見る—顔色を変えた」


かた【形・型】

〔名〕

[一] 物体平面または空間占めている有様

外見現われ様子やかたち。

書紀720雄略四年八月歌謡「その(あむ)を 蜻蛉(あきづ)早や食ひ 這(は)ふ大君に奉(まつ)らふ 汝(な)が柯陁(カタ)は 置かむ 蜻蛉島大和(あきづしまやまと)」

大鏡(12C前)四「からすのついゐたるかたをかめにつくらせ給て」

原物似せて作ったもの。絵画彫刻模型

書紀720神代上(兼方本訓)「冝く彼の神の象(みカタ)を図造(あらはしまつ)て、奉招祷(をきたてまつ)らむ」

古今(905‐914)秋下・二九三・詞書御屏風龍田川にもみぢながれたるかたをかけりけるを題にてよめる」

図面地図また、模様

書紀720天武一〇年八月北野本訓)「多禰嶋に使人等を遣して、多禰国の図(カタ)を貢る」

洒落本仕懸文庫(1791)二「いいゆかただ。本国寺ぎれのかただな」

前に物事のあったことを示すしるし。あとに残されたしるし。あとかた形跡また、あとに残す記念。かたみ。

(10C終)二四七「うへのきぬの色いときよらにて、革の帯のかたつきたるを」

徒然草1331頃)三〇「古き墳(つか)はすかれて田となりぬ。そのかただになくなりぬるぞ悲しき」

(5) 占い時に現われるしるし。うらかた

万葉(8C後)一四・三四八八「生ふ楉(しもと)この本山真柴にも告(の)らぬ妹が名可多(カタ)に出でむかも」

(6) 銭の面で、文字のあるほう。⇔縵面(なめ)。

物類称呼(1775)四「銭 ぜに 畿内にて表の方を もじと云 東国にて、かたと云」

(7) 借りた金が返せない場合保証として相手に渡す約束したもの抵当担保

高野山安養院所蔵普賢延命法裏文書‐(年月日未詳)(鎌倉)某書状物のかたに、人にまいらせたるころを、とるへきゆゑあらす」

(8) ある物事存在する証拠理由となるもの。根拠

(9) 通行手形のこと。

島根のすさみ‐天保一一年(1840)六月一七日「ここにてしたくととのへて南参り御関所におゐてかたを出し鉄砲の改を受」

[二] いろいろな形をつくるもとになるもの。また、いろいろなものから抽象される形態

金属や土などを詰め込んで、ある形につくり出すための器。また、模様彫り抜いて布帛当て捺染(なっせん)するのに用いる紙や、衣服履物などの形を書いて切った紙。鋳型型紙比喩的に、ある部類のものを制約する

拾遺(1005‐07頃か)雑上・四九八・詞書左大臣の、土御門左大臣の聟になりて後、したうづのかたをとりにおこせて侍りければ」

玉塵抄(1563)一「がとろけてねばい湯になるぞ。それを汲で器のかたをして、そのかたにかくるぞ。かたの如になるぞ」

伝統的形式制度習慣となっているやり方。→形の如し形のよう

青表紙一本源氏100114頃)若菜上今日はなほかたこと儀式まさりて」

東京三十年1917)〈田山花袋〉私のアンナ・マール今までの型を破壊して、何か新しい路を開かなければならなかった」

実質伴わない、名前や形式だけのもの。→形ばかり

浮世草子傾城色三味線(1701)湊「銀出しながら、しっかいそれは人の形(カタ)になって、貴さまの持あそびものに成やうな物なり」

芸能武道スポーツ文芸などで、規範となる様式芸能では、演出演技などの伝統的表現様式武道スポーツでは攻撃防御典型的場合適切な対応の様式文芸では、定型詩などに見られる表現様式

東京年中行事(1911)〈若月紫蘭一月暦「例年八日を以て鏡開を行ひ、嘉納(かなふ)館長挨拶についで色々の型(カタ)、乱取などあり」

(5) ある種のものに共通する特徴をよく表わしている性質形態やり方典型タイプ

真景累ケ淵(1869頃)〈三遊亭円朝四八「お賤が引くなア女の力ぢゃア足りねえから、新吉さん此縄を締めてなざア能くある形(カタ)だ」

大阪の宿192526)〈水上滝太郎一三「ふだんから会社員の型にはづれて居る為めに」

(6) あるきまった大きさや形。サイズかっこう

百鬼園随筆(1933)〈内田百鬼園新装「ずっと上等物になりますれば、それはいくらも大きな型も御座いますけれど」


がた【形】

〔名〕 (「がだ」とも。「おんながた女形)」の略) 歌舞伎の若い女形。おやま。

南水漫遊拾遺(1820頃)四「がだ 若女形

歌舞伎是評判伊吾同餠(1869)「五段目鉄砲場は、義兵衛さんのお軽のがたで、〈略〉おそのさんの与一兵衛といふのはどうだ」


がた【形・型】

語素

名詞に付いて、そのような形をしたものの意を表わす。「卵形」「うずまき形」

② (型) 主として漢語名詞に付いて、その典型である、またはその類型であることを意味する。一見して、それとわかるような性質様子であること。タイプ

思出の記190001)〈徳富蘆花〉二「先づ英雄型の人物であったが」


がだ【形】

〔名〕 ⇒がた(形)〔名詞


かたち【形・容】

〔名〕 物体平面または空間占めている有様

外見現われ様子形体外形

書紀720神代上(兼方本訓)「時に天地(あめつち)の中に一物(ひとつのもの)生(な)れり。状(カタチ)葦牙(あしかひ)の如し

俳諧奥の細道(1693‐94頃)平泉「秀衡が跡は田野に成て、金雞山のみ形を残す」

② 人の容貌姿態

(イ) 人の顔有様顔だち

書紀720垂仁一五年八月北野本訓)「唯竹野媛は、形姿(カタチ)醜(みにく)きに因りて本土(もとのくに)に返(かへしつかは)す」

平家13C前)灌頂桃李御粧こまやかに、芙蓉の御かたちいまだ衰させ給はね共」

(ロ) 人の姿。からだつき

*竹取(9C末‐10C初)「かぐや姫、もとのかたちに成ぬ

義血侠血(1894)〈泉鏡花〉一「渠(かれ)の形躯(カタチ)は貴公子如く車(きゃしゃ)に、軆度は深厳にして」

美しい顔だち。美貌また、その人。→形有り

宇津保(970‐999頃)内侍督「すべてかしこに仕うまつるべき女、かたちども、仁寿殿にはさぶらふべき用意してあり」

浮世草子武家義理物語(1688)六「木村長門守めしつかひに、松尾小膳とて、形(カタチ)を奉公の種として」

物事の状態や傾向

書紀720天武一四年九月北野本訓)「各判官一人、史一人国司郡司及び百姓消息(あるカタチ)を巡察(み)せしむ」

疑惑(1913)〈近松秋江〉「児島に連れて行かれるやうな形になるのを、私は心苦しく思った」

(5) 図面また、模様

書紀720大化二年八月北野本訓)「冝く国々の壃堺(さかひ)を観て、或は書(ふみにしる)し、或は図(カタチをか)いて持来て示(みせ)奉(まつ)れ」

(6) 実質伴わない形式だけのこと。外面的なこと。→形ばかり

浮世草子新可笑記(1688)一「天理をそむき形(カタチ)も悪事をたくみ、非を利につくりなせばとて」

(7) まとまった状態。整った有様

孔雀船(1906)〈伊良子清白華燭賦二人いささか 容儀(カタチ)を解きぬ」

(8) ある物事存在する証拠理由となるもの。根拠

交隣須知(18C中か)四「虚誕 カタチモナイコトヲ云ニハ ヒトガジツノナイヨウニヲモイマスル」

[語誌]上代では、「かた」が単にものの外形表わすのに対し、「かたち」は人間姿・容に関していうことが多い。中古になると美醜という価値判断を伴う傾向があり、その中でとりわけ③の美貌限定して指すことがあった。


ぎょう ギャウ 【形】

〔名〕 姿。かたち。けい。

金槐集(1213)雑「大日種子より出でてさまや形さまやきゃう又尊形となる」


なり【形・態】

1動詞「なる(成)」の連用形名詞化

① できあがったかたち。形状さまかたち

書紀720雄略六年二月前田本訓)「天皇泊瀬(はせ)の小野遊びたまふ。山野体勢(ナリ)を観(みそなは)して」

衣服などを身につけた姿。身なり服装衣装なりふり

落窪(10C後)一「落窪をさしのぞいて見給へば、なりのいとあしくて、さすがに髪のいとうつくしげにてかかりてゐたるを、あはれとや見給ひけん」

③ からだのかたち。からだつき

説経節・をくり(御物絵巻)(17C中)一二「うけたまはれば、みづからは、なりとかたちが、よいときくほどに」

坊っちゃん(1906)〈夏目漱石〉一〇「身長(ナリ)は小さくっても喧嘩本場修業を積んだ兄さんだ」

④ 人が何かしている有様や、おかれた状態。かっこう

史記抄(1477)一四「ちゃっと病のなりを見て、やがて五蔵之輸を知るぞ」

(5) 周囲評判外聞。きこえ。ていさい

歌舞伎和布神事(1773)五段「海女海士惚れるが、なんで形(ナリ)が悪い」

(6) 動詞連体形過去・完了助動詞「た」の連体形、または体言に付いて、(…の姿の)まま、…のままの意を表わす

俳諧俳諧古選(1763)一「蹈み倒す形りに花さく土おほね〈乃龍〉」

(7) 形容詞連体形について、その状態に応じての意を表わす

硝子戸の中(1915)〈夏目漱石〉一「いくら狭い世界中でも狭いなりに事件が起って来る」

(8) 動詞連体形について、(…した)とたんに、…とすぐにの意を表わす

春泥(1928)〈久保田万太郎〉みぞれ「『何をしてゐるんだな、おい』みるなり田代キメつけるやうにいった」

2語素

動詞連用形に付いて、…するまま、…するに従うさまの意を表わす。「いいなりになる」「曲りなりの成果

(1927)〈池谷信三郎〉八「行き過ぎなりに、チラ見た男の顔」

名詞に付いて、そのもの相応であるさまの意を表わす。「子供なりに考える」

*「山びこ学校訪問記(1951)〈臼井吉見中野好夫氏に「かれらなりにつかんだ生きかたをつらぬく」

名詞に付いて、…の形の意を表わす。「弓なりになる」

曾我物語南北朝頃)一「わらひていづるを見れば、菩薩なりにして、色あさぐろく、たけは六尺二分


作者菊池寛

収載図書恩讐の彼方に忠直卿行状記 他八篇
出版社岩波書店
刊行年月1993.7
シリーズ名岩波文庫

収載図書恩讐の彼方に
出版社フロンティアニセン
刊行年月2005.3
シリーズ名第2刷 (フロンティア文庫)

収載図書脳を鍛え大人名作読本 15 伊豆の踊子牛鍋
出版社くもん出版
刊行年月2006.1

収載図書生きるって、カッコワルイこと?
出版社くもん出版
刊行年月2007.12
シリーズ名読書がたのしくなるニッポン文学

収載図書教科書に載った小説
出版社ポプラ社
刊行年月2008.4


作者松本清張

収載図書松本清張傑作総集 2
出版社新潮社
刊行年月1993.12

収載図書陸行水行別冊黒い画集 2 新装
出版社文藝春秋
刊行年月2007.8
シリーズ名文春文庫


読み方:かた

  1. 人相。〔第二類 人物風俗
  2. 人相を云ふ。
  3. 人相。〔掏摸

分類 掏摸

隠語大辞典は、明治以降の隠語解説文献や辞典、関係記事などをオリジナルのまま収録しているため、不適切な項目が含れていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/19 08:49 UTC 版)



  1. ^ a b c d e f 広辞苑第6版「かたち(形・容)」
  2. ^ a b c d e f 広辞苑第6版「かた(形・型)」
  3. ^ 注:フランスでは日本の武道が非常にさかんである。例えば合気道を行う人の数は日本よりもかなり多いのである。


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