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やまぐち‐たけお〔‐たけを〕【山口長男】

読み方:やまぐちたけお

[1902〜1983画家朝鮮生まれ東京美術学校卒。武蔵野美大教授フランスで佐伯祐三ザッキンらと交流二科展抽象絵画出品簡潔な色彩重厚な質感絵肌知られる芸術選奨受賞代表作に「池」「象(かたち)」「平面」など。


山口長男

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/18 10:06 UTC 版)

山口長男

山口 長男(やまぐち たけお、1902年11月23日 - 1983年4月27日)は、洋画家日本抽象絵画の先駆者である。武蔵野美術学園長を務めた。

来歴

京城府(現・韓国ソウル)出身。1921年に19歳で日本に来るまでを京城ですごした[1]

本郷洋画研究所岡田三郎助に学び、20歳になった1922年東京美術学校(現・東京藝術大学)に入学。1927年、同校卒業と共に渡仏。フランスではパブロ・ピカソジョルジュ・ブラック、それに当時渡仏中だった佐伯祐三にも刺激を受ける。また、彫刻家のオシップ・ザッキンのアトリエにも出入りし、立体的な造形をも習得に努めた。戦後、二科展の再結成にあたり会員として参加し、1962年まで二科展1953年、日本アブストラクト・アート・クラブの創立に参加し、1954年に会員としてニューヨークでのアメリカ抽象美術展に出品。同年、武蔵野美術大学教授となる[2]1955年に第3回サンパウロ・ビエンナーレ1956年に第28回ヴェネツィア・ビエンナーレの日本代表として出品、その後、グッゲンハイム賞美術展、チューリッヒ市立美術館の「現代日本の絵画展」など、国外での出品も広がる。1961年芸術選奨文部大臣賞を受賞。

1982年三雲祥之助の後任として、3代目の武蔵野美術学園学園長に就任。

典型的な作品は、黒系の地に黄土色または赤茶色系の大きな色面を配したもので、いわゆる「ハード・エッジ」の抽象絵画とは違い、温かみを感じさせる

代表作品

脚注

  1. ^ 主な収蔵品の作家名:山口長男静岡県立美術館
  2. ^ 山口長男 略歴中長小西 NAKACHO KONISHI ARTS


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