ロマンス‐しょご【ロマンス諸語】
ロマンス諸語
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ロマンス語 |
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Linguae Romanicae | |
話される国 | イタリア、フランス、スペイン、ポルトガル、ルーマニアなど |
地域 | ヨーロッパなど |
話者数 | — |
言語系統 | |
言語コード | |
ISO 639-3 | — |
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ロマンス諸語(ロマンスしょご)は、インド・ヨーロッパ語族イタリック語派ラテン・ファリスク語群に属する言語のうち、ラテン語の口語である俗ラテン語に起源をもつ言語の総称である。ロマン諸語、ロマンス語、ロマン語とも言う。
また、ラテン・ファリスキ語群のことをロマンス語群、イタリック語派のことをロマンス語派と言うこともある。
方言連続体についての論議の際、しばしばロマンス系諸語の近似性について言及される。これは近代言語学の父、フェルディナン・ド・ソシュールが一般言語学講義の中でフランス語とイタリア語は一つの方言連続体であり「明確な境界線を引くことは難しい」と記している事からも窺える。ロマンス諸語は個々の言語である前にラテン語の方言であるとも言える。
分類について

言語学的にはロマンス語は、俗ラテン語を祖とする諸言語という以上の意味合いは持たず、その分類は政治的に行われてきた。分類法に関する学術的な検証は近年になって行われ始めたに過ぎず、言語系統についての議論は絶えない。イタロ・西ロマンス語やガロ・イベリア語などの細分化された分類についてはまだ確定されたものではない。
言語分類表





西ロマンス語
- 西ロマンス語
- 北イタロ・ロマンス語(イタリア大陸部)
- レト・ロマンス語
- オクシタニア・ロマンス語(フランス南部・イベリア東部)
- ガロ・ロマンス語(ガリア地方のロマンス語)
- イベロ・ロマンス語(イベリア半島のロマンス語)
- スペイン語(カスティーリャ語、イベリア中央部)
- アラゴン語(イベリア北東部)
- アストゥリアス・レオン語(イベリア北西部)
- ガリシア・ポルトガル語(イベリア西部)
- ガリシア語(北部)
- ポルトガル語(中央・南部)
- イベリアポルトガル語
- ブラジルポルトガル語
- アフリカポルトガル語
- ポルトゥニョール・リヴェレンセ
- モサラベ語
南ロマンス語
- 南ロマンス語(イタロ・ダルマチア語、イタロ・ロマンス語とも)
- 島嶼ロマンス語(サルデーニャ島、コルシカ島)
- サルデーニャ語
- 古代コルシカ語
- アフリカロマンス語
東ロマンス語
関連項目
外部リンク
ロマンス語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/06/21 16:51 UTC 版)
ロマンス語では本来の代名詞のほかに接辞的な代名詞があり、これが再帰代名詞として使われて再帰動詞を構成する。再帰代名詞としては動詞の種類により、直接目的語(対格)のほか、間接目的語(与格)も使われる。 たとえば「自分の体を洗う」(=入浴する)という再帰動詞をみると、 スペイン語では不定形 lavarse のように、代名詞 se が接尾辞化されているが、活用する場合は前に出て接頭辞化される。 ルーマニア語では不定形 a se spăla のように、 se は接頭辞化されている。 フランス語では不定形 se laver のように、 se は独立で、助動詞が介入すると離れる。 強調する場合、またあいまいさを回避するために強勢形の代名詞を追加して用いる場合もある。スペイン語の例: Yo me cuido a mí mismo.(私は自分のことを自分でする=他人の世話にはならない)ここで mí[一人称]、 sí[三人称]は強勢形の代名詞、mismo は「同じ」「それ自身」つまり英語の self に当たる。 フランス語では再帰動詞の過去・完了を表す助動詞 être (be動詞にあたる)を使うと、目的語としての種類(直接・間接)による違いが顕著に現れる。直接目的語だと、"je me suis vu(e)." (私は自分を見た)というふうに、主語すなわち直接目的語の性に応じて過去分詞の語尾が変わる。間接目的語だと、"Je me suis parlé."(私は自分に言った=自問自答した)と、過去分詞は変わらない。 また se laver は se を直接目的語とした場合には「入浴する」という意味になるが、 se を間接目的語としてその他の直接目的語をとれば「自分の…を洗う」(Je me suis lavé les mains.「私は手を洗った」)という意味になる。 スペイン語ではそれぞれ "Yo me vi" 、 "Yo me hablé" というふうに動詞と直接結びつく。「思い出す」などの基本的な動作に関しても "Me recuerdo"(私は思い出す)などと盛んに用いられる。 ラテン語には、受動態と同じ形で能動的意味を表す形式受動態動詞(異態動詞、変位動詞、[英]deponent verb)というものが多くあり、ロマンス語の代名動詞は(形態的には異なるが)機能的にはこれに由来するといわれる。
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