古ラテン語とは? わかりやすく解説

古ラテン語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/18 08:25 UTC 版)

古ラテン語(こラテンご、英語: Early LatinArchaic LatinOld Latin)は、古典期より前のラテン語をいう。


  1. ^ Ϝ(ディガンマ)の文字はラテン語の/f/の音に対応させラテン文字のFとなった。
  2. ^ a b ラテン語に不要となった/z/の音ではあるが、最初期のアルファベットはギリシャ語のΖ(ゼータ)に当たる文字は取り除かれなかった。紀元前3世紀頃にもはや不要と判断されたZに代わって、この位置に新たな G の文字が置かれた。なお古典ラテン語の時期にやはりギリシャ語由来語を表す必要から文字 Z が復活した。
  3. ^ Vは、ギリシア文字 Υの異体字形。
  4. ^ ラテン語は/v/の発音およびそれを表す文字を持たなかった。後世にラテン文字Vが/v/の発音を表すようになった。また母音字 V /u/ は後世に字形を U へ変えた。
  5. ^ エトルリア語の影響により、「CE(/ke/),CI(/ki/),CO(/ko/),QV(/kw/),CAもしくはKA(/ka/)」と綴り分けされるようになった。
  6. ^ 例えば、kalendae と calendae の二通りの綴りが使われた。


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古ラテン語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 14:51 UTC 版)

ラテン語」の記事における「古ラテン語」の解説

詳細は「古ラテン語」を参照 ラテン語属すイタリック語派は、インド・ヨーロッパ語族内ではケントゥム語派分類されインド・ヨーロッパ祖語の *k および *g はラテン語でも K, G として保たれた。イタリック語派話者イタリア半島現れたのは紀元前2千年紀後半見られており、ラテン語話者ラティウム地方現在のイタリアラツィオ州)で定住開始したのは紀元前8世紀だった。現在発見されているラテン語の最も古い碑文紀元前7世紀作られたものである。この時期から紀元前2世紀頃までのラテン語は、のちの時代ラテン語区別され古ラテン語と呼ばれる。この時代ラテン語は、語彙などの面で隣接していたエトルリア語などの影響受けた。 古ラテン語では以下の21文字アルファベット使われた。下段には現在の字形記している。これは、西方ギリシア文字初期エトルリア文字古イタリア文字アルファベットをほぼ踏襲した 𐌀 𐌁 𐌂 𐌃 𐌄 𐌅 𐌆 𐌇 𐌉 𐌊 𐌋 𐌌 𐌍 𐌏 𐌐 𐌒 𐌓 𐌔 𐌕 𐌖 𐌗 A B C D E F Z H I K L M N O P Q R S T V X このうち、C はΓ の異字体で [ɡ] の音を表し、I は [i] と [j]、V は [u] と [w] の音価持った五つ母音字(A, E, I, O, V)は長短両方表したが、文字の上長短区別はなかった。紀元前3世紀になると C は [k] の音も表すようになり、K はほとんど使われなくなったその後 [ɡ] の音を表すために G の文字新たに作られ使われなかった Z の文字位置置き換えられた。 古ラテン語は、古典ラテン語に残る主格呼格属格所有格)、与格(間接目的格)、対格直接目的格)、奪格加え、場所を表す所格処格地格位格依格於格などともいう)があった。名詞の曲用では、第二変化名詞単数与格および複数主格が -oī だった。古典ラテン語における第二変化名詞単数語尾 -us, -um はこの時代それぞれ -os, -om だった。また、複数属格語尾は -ōsum第二曲用)であり、これはのちに -ōrum となったこのように、古ラテン語時代末期には母音間の s が r になる「ロタシズム」という変化起きた

※この「古ラテン語」の解説は、「ラテン語」の解説の一部です。
「古ラテン語」を含む「ラテン語」の記事については、「ラテン語」の概要を参照ください。

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