地格
地格
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/31 18:24 UTC 版)
地格は稀にしか使用されない格で、町や小さな島の固有名詞、その他の僅かな単語で使用されるのみである。意味は場所を表す。例:domus「家」。 cōnsul alter Rōmae mānsit 「二人のコンスルのうちの一人はローマに留まった」 multōs annōs nostrae domī vīxit 「彼は長年、私たちの家に住んだ」
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地格
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/31 18:27 UTC 版)
地格は行為が行われる場所を表す。初期のラテン語では地格は広範囲に用いられていたが、古典ラテン語期になると、滅多に使われなくなり、町の名前や小さい島の名称、その他の僅かな単語で使われるにすぎなくなった。この言語上の変化もあって、古代ローマ人は、島(ヨーロッパの島々)というのは、シチリア島、サルデーニャ島、コルシカ島、クレタ島、キプロス島、ブリテン島、アイルランド島を除けば全て小さいのだ、と考えるようになった。地格の機能は奪格に吸収され、合流していった。地格の語尾は、第1・第2格変化の単数では属格と同形になり、第3格変化の単数では与格と同形になった。複数では、第1から第5までの全ての格変化パターンで、奪格と同形になった。第4・第5格変化の地名でも、奪格の語形が地格を兼用するようになった。ただし、場所を表現するのに、前置詞を用いず、地格のみを用いる名詞も若干存在する。例:bellum → bellī「戦争で」、domus → domī「家で」、rūs → rūrī「農村で」、humus → humī「地上で」、mīlitia → mīlitiae「軍務で、戦場で」、focus → focī「炉端で」「共同体の中心で」。 アルカイック期には、第3格変化名詞の単数地格は、与格・奪格と交換可能だったが、アウグストゥス時代になると、与格の使用が固定化していった。地格は行為が複数の場所で(同時に)行われることを表現できない。複数の地格が文法上、存在するのは、Athēnae(「アテネ」、女性複数主格)のように絶対複数(pluralia tantum、複数の語形で単数の意味を表す)の固有名詞が存在したためである。「彼/彼女/それは家にいる」という文は"Est domī"のように地格を用いて表現できるが、「彼らが彼らの(各々の)家にいる」は不可能で、"Sunt in domibus suī"(「彼らはそれぞれ彼ら自身の家にいる」)と言う必要がある。"Sunt domī"では「彼らは一つの家にいる」(家族・親族・一族として、訪問・来客時など)の意味になってしまうためである。なお、形容詞には地格の語形がない。 地格説明単数複数第1格変化Rōmae -ae Athēnīs -īs 単数は属格と同じ。 複数は奪格と同じ。 第2格変化 Corinthī -ī Delphīs 第3格変化CarthāgineCarthāginī -ī, -e Trallibus -ibus 与格・奪格と同じ。 第4格変化portūsenātī -ū-ī 第5格変化diē -ē 特殊な名詞domīhumīrūrī, rūre -ī, -e
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地格
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 16:33 UTC 版)
名の画数の合計。一字名でもその人の性格をあらわす。霊数は加えない(加える説もある)。 幼年期の運勢をあらわし、人物の成長過程に強い影響を与えるため、性格、才能、金運、適職、性的傾向に関与する。 原則的に、人格が人間の内面を表象する数であるのに対し、地格は「他人に対する自分の印象」を表す数である。吉数であれば、他人から良い目で見られ、社交性に富む。逆に凶数であれば、他人から良い印象を受けない。上の金運や性的傾向・適職に関与するとはここから導かれる帰結である。
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