音価
音価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 14:53 UTC 版)
本来は母音字であり、o または u の非常に弱く短い音を表したと考えられている。この母音字の前の子音は必ず硬子音となった。ロシア語などでは、後の音韻変化で語の中の位置によってより完全な母音(о など)に変わるか、または母音が脱落した結果、独立した音を失った(сънъ → сон :眠り)。後述のようにロシア語の旧正書法で硬子音で終わる単語の語末に ъ がついていたのは、古スラヴ語の単語が必ず母音で終わり(開音節)、本来この位置に母音としての ъ があったことの名残である。一方、ブルガリア語では位置によって曖昧母音に変化し、母音としての ъ が残された。 現在のロシア語では、独立した音は持たず、硬音符と呼ばれ、直前の子音と直後の母音を分けて発音させ(日本のローマ字のアポストロフィー ( ’ ) と同じ)、直前の音が軟子音(口蓋子音)ならば硬子音(非口蓋子音)化する働きを持つ。(例) объект ブルガリア語では、曖昧母音 /ə/ を表す(/ɤ/や/ɐ/と書かれることもある)。
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音価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/12 23:59 UTC 版)
この文字が表す音素 /b/ の音価は、有声両唇閉鎖音 [b] ないし、その類似の両唇音である。 ドイツ語では語末や無声子音の前で無声化する。 フランス語では語尾の b を黙字とする。 英語でも語尾 mb のように b が黙字となる例がある (bombなど)。 スペイン語の音素 /b/(bまたはvと書く)は、語頭では [b] であるが、語頭以外では弱化して有声両唇摩擦音 [β] で発音される。 中国語やその方言のピンインでは無気無声両唇破裂音の [p] を表す。 中国南方の方言では、広東省教育部門式の広東語ローマ字のように音節頭では無気無声両唇閉鎖音の [p] を表すが、音節末では両唇内破音 [p̚] を表す例もある。 マレー語では音節頭では有声両唇閉鎖音の [b] を表すが、音節末での実際の発音は両唇内破音 [p̚] である。 ベトナム語では入破音の [ɓ] または声門閉鎖音と有声両唇閉鎖音を同時に発音する [ʔb] を表す。 チワン語では、上記のベトナム語と同じ発音は mb と表記し、b は中国語と同じく無気無声両唇破裂音の [p] を表す。 日本語のローマ字表記では訓令式、ヘボン式共にバ行(ハ行濁音)の子音に用いられる。 朝鮮語のローマ字表記である文化観光部2000年式では有声音、無声音に関わらず初声のㅂに用いられる。マッキューン=ライシャワー式では有声で発音されるㅂに用いられる。
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音価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/08 02:23 UTC 版)
ドイツ語や英語では原則として無声声門摩擦音/h/ないしその類似音を表す。ドイツ語では語頭以外で前に母音、またはt,rを伴うhは発音されない(複合語中のhは元の単語の発音に準ずる)。また、その前の母音を長く伸ばすように作用し、英語でもそうなる場合があり、この場合hの文字そのものは発音されない。ドイツ語ではiの前で無声硬口蓋摩擦音[ç]を表すこともある(例えばHitomiなど)。 ポーランド語や中国語のピンインでは無声軟口蓋摩擦音/x/を表す。 多くのロマンス語では発音されない。フランス語では、「無音のh」と「有音のh」の2種類がある。両者とも単独では発音されることは無いが、有音のhで始まる単語はリエゾン・エリジオン・アンシェヌマンを起こさない(語頭以外のhはこの区別を考える必要は無い)。黙字#フランス語も参照のこと。 イタリア語では発音に関わらないhについては、英語のhaveに相当する動詞avereの活用、感嘆詞、外来語を除き、書かれなくなった。なお、hはcやgの後ろに置かれてcやgを/k/や/g/の発音に保つ働きを持つ。 例外的に、ルーマニア語では/h~x/で発音される。ch, ghはイタリア語と同じ。 多くの言語で、"ch", "ph" などのように他の子音字の後ろに置かれ、類似の別音を表す。摩擦音になることが多い。 他の子音字の後ろに置いて有気音を表すことがある。タイ語やヒンディー語などの有声無声の区別、有気無気の区別の両方がある言語のローマ字表記で使用される。 日本語のローマ字表記ではハ行の子音に用いる。但しヘボン式では「フ」の子音は他のハ行の子音と異なる為別の字 (F) を用いる。また、「ヒ」の子音も他のハ行の子音と異なるが、これには訓令式でもヘボン式でも他のハ行と同じHを用いる。オ段の長音の表記に使用する場合もある(佐藤→Satoh、妹尾→Senoh)。 朝鮮語のローマ字表記では初声の「ㅎ」に用いる。一般的ではないが、イェール式等、激音を示す為にも使用される表記法がある。
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音価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/12 10:01 UTC 版)
この文字が表す音は、/s/(無声歯茎摩擦音)ないしその類似音である。ただし、西欧の多くの言語で、母音・有声子音に挟まれた単独のsを有声の/z/で読む。この場合、母音・有声子音に挟まれた無声の/s/を表すにはしばしばssと書く。 ドイツ語では無声の/s/を表すのに短母音の後で ss, 長母音の後ではßを使う。標準語では母音の前のsを有声で発音する。 ドイツ語ではsp、stの2字でそれぞれschp、schtの綴りと同じ/ʃp/、/ʃt/を表す。しかし、schp、schtの綴りとは違う/sp/、/st/を表す例もある。 フランス語では、無声の/s/を表すのにしばしばcないしçを使う。また、フランス語では語末のsを原則として黙字化するが、次の単語が母音で始まる場合にはリエゾンして /z/ で発音される。 イタリア語では、sを有声で読むか無声で読むかは方言により変化する。標準語では単語ごとに異なる。 英語も、単語ごとに異なる。単語によってはどちらで読んでもいいもの、意味により変化するもの、黙字となるものがある。また単語によっては、/z/を表すsをzで書き換えることができる。また、dessert, possession は例外的に濁る(フランス語の dessert, possession は濁らない)。 ハンガリー語では、/ʃ/をあらわす。/s/ をあらわすには sz を用いる。 日本語のローマ字表記ではサ行の子音に用いる。ヘボン式ではシおよびシャ、シュ、ショの子音はshとする。 朝鮮語のローマ字表記では初声のㅅに用いる。ㅆはssとする。 sh(英語)は/ʃ/、sch(ドイツ語)も/ʃ/、tsch(ドイツ語)は/tʃ/である。
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音価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/13 00:03 UTC 版)
現代では多くの言語の正書法や音標記号などにおいて用いられるが、その流儀は大きく2つに分類できる。
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音価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/12/05 21:31 UTC 版)
無声声門摩擦音 [h] を表す。
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音価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/10 09:48 UTC 版)
音価については、以下のとおりである。先に子音、後に母音について示す。
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音価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/07 04:42 UTC 版)
本来は、喉の奥で出すガの摩擦音 [ɣ]、または y と同じ半母音 [j](平凡社百科事典、白水社エクスプレスなど)であった。 現代トルコ語では、以下のような発音になる。 音節頭および母音間では発音せず、黙字となる。boğaz : ボアズ 「喉」 yoğurt : ヨウルト「ヨーグルト」 直前に母音があり、さらに ğ が語末であったり、その直後が母音ではなく子音である場合は、直前の母音の発音をのばしたような音になり、長音となる。dağ : ダー 「山」 fotoğraf : フォトーラフ 「写真」 アゼルバイジャン語では [ɣ] を表す。
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音価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/30 08:31 UTC 版)
古ノルド語では[u],[v],[w]を表す。
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音価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/27 19:36 UTC 版)
通常 [p] 音を表す。また現代ギリシア語で μπ の組み合わせは /b/ (語頭において)または /mb/ (その他の場所において)を表す。
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音価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/19 05:53 UTC 版)
原則として非円唇中舌狭母音 /ɨ/ を表す。この音は、/i/ のように口を横に開き、舌の中ほどを上げて発音する音である。И と音声は異なるが、完全に相補的であって、同一の音素をなす。
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音価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 15:54 UTC 版)
文字 J は、半母音(硬口蓋接近音) [j] を表すのに用いられるほか、言語によっては以下のような音を表すのに用いられる。 有声後部歯茎摩擦音 [ʒ] - フランス語、ポルトガル語、トルコ語 有声後部歯茎破擦音 [dʒ] - 英語 無声軟口蓋摩擦音 [x] - スペイン語 東アジアの諸言語をラテン文字で転写する際には、[dʒ] の近似音を J で表すことが多い。有声音と無声音の区別がなく有気音と無気音を区別する言語では、無気音のほうに J が当てられる。その場合、J は無声音をも表すことになる。日本語のヤ行の子音等[j]の近似音は代わりにYで表すことが多い。 朝鮮語では、[dʒ]に近い有声音で発音されるㅈ([dʑ])に J が当てられている。大韓民国の文化観光部2000年式では無声音で[tɕ]と発音される場合でも母音が後続するなら J を用いる。ㅉは常に無声音で発音されるが jj となる。 中国語の漢語拼音では、J は無声歯茎硬口蓋破擦音の無気音[tɕ]を表す。 日本語のヘボン式ローマ字表記では、[dʒ]に近い「ジ」および「ジャ」行の子音[dʑ]に J が当てられている。ジャ行の表記において jy と表記されることもあるが、基本的には正しくない。なお訓令式では使用しない。
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音価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 01:21 UTC 版)
原則として [d] を表す。 ロシア語などでは、語末や無声音の前で無声化し [t] となる。
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