母音字
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/24 09:09 UTC 版)
前節では子音+a (/ə/)をあらわす文字について述べた。ここでは母音で始まる音節や、子音+(a以外の)母音をあらわす方法について述べる。 母音字母音記号/k/ + の例名称発音2 ਅ (なし) ਕ muktā a ə 2′ ਆ ਾ ਕਾ kannā ā ɑ(ː) 3′ ਇ ਿ ਕਿ siharī i ɪ 3′′ ਈ ੀ ਕੀ biharī ī i(ː) 1′ ਉ ੁ ਕੁ õkaṛ u ʊ 1′′ ਊ ੂ ਕੂ dulãikṛe ū u(ː) 3′′′ ਏ ੇ ਕੇ lã ē e(ː) 2′′ ਐ ੈ ਕੈ dulaiã ai ɛ(ː) 1′′′ ਓ ੋ ਕੋ hoṛa ō o(ː) 2′′′ ਔ ੌ ਕੌ kanauṛā au ɔ(ː) 母音で始まる(子音が頭につかない)音節は、上表の母音字の列にある文字であらわす。これらは、基礎字母のうち1(ੳ), 2(ਅ), 3(ੲ)に字画を追加したものである。とくに1と3は単独では用いられずもっぱら上表のように何かが追加されて使用される。 子音+(a以外の)母音をあらわす場合、上表のうち母音記号の列で示された付加記号を子音字に追加する方法をとる。点線で描かれた円に子音字をおき、それぞれに付加記号を付け足すというやり方である。例として、上表に/k/+母音の例をのせている。 グルムキー文字に限らずインド系文字(ブラーフミー系文字)は(一部を除き)すべてこのようなシステムで書字される。つまり、ローマ字などのように子音だけを表す単独の文字があるわけではなく、「子音+a」が基本文字として設けられ、子音につく母音を変える場合は上表のような母音記号を付加することであらわすという文字システムでできている(このような文字システムのことを「アブギダ」という)。 また、ここで注意すべきは、2(ਅ a), 3′(ਇ i), 1′(ਉ u)以外の母音は基本的に長母音だということである。母音を伸ばさずに発音されることもあるが、文法上は長母音として扱われる。
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母音字
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/19 04:13 UTC 版)
母音字および母音記号は以下の通りで、母音字は音節最初に用いられる形であるものの用いられる場合の多くはインド起源の借用語であり、モン語固有の語に標準的に見られる訳ではない。以下に示す通り一応ラテン文字による転写は存在するが、仮に同じ母音記号が使われるとしても、音節最初の子音のレジスターの違いや音節末の子音字の違いにより実際の母音の発音は多種多様に変化する(参照: #レジスター)。 母音字および母音記号(特に断りのないものは Jenny (2015:561) より)母音字母音記号ラテン文字転写အ a အာ ာ ā ဣ ိ i ဣဳ ဳ ī ဥ ု u ဥူ ူ ū ဨ ေ, ဵ e ဩ ော o အဲ ဲ ay အဴ ဴ au အံ ံ aṁ အး း aḥ အဵု ို ui (iu); ə (Jenny (2019)) ただし上の表のうち ံ aṁ が用いられる語には、実際には /ʔ/ で終わる ဂွံ〈(…し)得る〉や /h/ で終わる တြုံ〈男、夫〉のような例もあり、Jenny (2005:176, 280) では前者は gwaʼ、後者は truĥ と転写されている。 なお ိ i と ု u を組み合わせた ို(ラテン文字転写は Diffloth (1984) や Jenny (2005, 2015) の文語モン語に関しては ui あるいは iu だが Jenny (2019) では ə と改められている)というものも見られるが、これは実際には ဂစိုတ် gacət〈殺す〉、လီု ləṁ〈駄目〉、ကၠဵု kləw〈犬〉のように必ず末子音などの要素を伴う。 そして上の表に示した母音記号のうち ဲ ay や ံ aṁ は他の母音記号と組み合わせて用いられる場合が存在する(例: နာဲ nāy〈「氏」にあたる敬称〉、ၚုဲ ṅuy〈エビ〉、လောဲ loy〈易しい〉、ပိုဲ pəy〈私たち〉; ချာံ khyāṁ〈風邪〉、ပုံ puṁ〈話〉、ဂစေံ gaceṁ〈鳥〉、တောံ toṁ〈煮る、蒸留する〉)。 ဲ ayံ aṁာ āာဲ āy ာံ āṁ ု uုဲ uy ုံ uṁ ေ eေဲ ey ေံ eṁ ော oောဲ oy ောံ oṁ ို əိုဲ əy また一部の綴りには省略した書き方が存在し、以下はその例である。 ကောက် kok → ကော်〈呼ぶ〉 ကိုဝ် kəw → ကဵု〈与える〉 ကိုမ် kəm → ကီု kəṁ ဂဟ် gah → ဂှ်〈それ、その;〔日本語の「は」にあたる助詞〕〉 တိမ် tim → တီ tiṁ သၟိၚ် smiṅ → သၟီ smiṁ〈王〉
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母音字
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/28 18:53 UTC 版)
「グジャラーティー文字」の記事における「母音字」の解説
ここでは、母音のみの音節の文字(つまり単独で母音を表す文字)と、子音+(a以外の)母音をあらわすための付加文字について述べる。発音の欄には、よく用いられるローマ字翻字と、発音記号 (IPA) を示す。さらに、付加文字の使用例として、下の表には ક + 付加文字(/k/+母音)の例をのせておく。付加文字の欄にある破線の円に後述の子音文字が入る。 母音字母音記号/k/+ の例翻字・発音અ (なし) ક a [ə] આ ા કા ā [ɑ] ઇ િ કિ i [i] ઈ ી કી ī [i] ઉ ુ કુ u [u] ઊ ૂ કૂ ū [u] ઋ ૃ કૃ ṛ [ru] ૠ ૄ કૄ ṝ [ru] એ ે કે ē [e], [ɛ] ઐ ૈ કૈ ai [əj] ઓ ો કો ō [o], [ɔ] ઔ ૌ કૌ au [əu] ઍ ૅ કૅ â [æ] ઑ ૉ કૉ ô [ɔ] 付記 グジャラート語は母音の長短を区別せず、ઇ (i) と ઈ (ī)、ઉ (u) と ઊ (ū) はそれぞれ同音である。 ઋ (ṛ) および ૠ (ṝ) は、インドの古典言語であるサンスクリットにおいて母音扱いされた発音であり、現代のグジャラート語ではもっぱらサンスクリットからの借用語に用いられる。 ઍ (â) と ઑ (ô) は、英語からの借用語に用いられる。 子音字+付加母音字のうちいくつかは、例外的な字形をとる。 જી jī (જ ja + ી ī ) રૂ rū (ર ra + ૂ ū ) હૃ hṛ (હ ha + ૃ ṛ )
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母音字
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/19 07:35 UTC 版)
母音は、タイ文字と同じく、[a][i][ɯ][u] [ə]([ɤ]) [e][ɛ][o][ɔ]の9音で、長短の区別がある。 以下のように、子音字に記号を付加して表現する。(点線の丸部分に、子音字が入る。) 音節が母音で終わる場合と末子音が後続する場合とで、表記が異なってくるものがある 全体のおおまかな傾向を書いておくと、長母音を短母音にするのには「ະ」が用いられ、更に末子音付きの短母音にするのには「ັ」(短縮記号)等が用いられる 複数の母音字を組み合わせる際には、専ら「ເ」が用いられる 基母音長母音短母音転写発音備考末子音なし末子音あり末子音なし末子音ありາ ະ ັ- a (aa), a [aː], [a] ີ ິ i (ii), i [iː], [i] ື ຶ ue, ue [ɯː], [ɯ] 唇を横に引いて「ウ(ー)」 ູ ຸ u (uu), u [uː], [u] 唇を丸めて突き出して「ウ(ー)」 ເີ ເິ oe, oe [əː] ([ɤː]), [ə] ([ɤ]) オとエの中間音。曖昧な「ウ(ー)」 ເ ເະ ເັ- e (ee), e [eː], [e] ແ ແະ ແັ- ae, ae [ɛː], [ɛ] 開口の「エ(ー)」 ໂ ໂະ ົ- o (oo), o [oː], [o] ໍ ອ- ເາະ ັອ- o, o [ɔː], [ɔ] 開口の「オ(ー)」 二重母音など長母音短母音転写発音備考末子音なし末子音あり末子音なし末子音ありເັຽ ຽ- ເັຽະ ັຽ- ia, ia [iːə], [iə] ເືອ ເຶອ uea, uea [ɯːə], [ɯə] ົວ ວ- ົວະ ັວ- ua, ua [uːə], [uə] າຽ/າຍ ໄ/ໃ/ ັຽ/ ັຍ ai, ai [aːi], [ai] ເົາ ao [ao] ຳ am [am]
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