呼格とは? わかりやすく解説

こ‐かく【呼格】

読み方:こかく

vocative caseインド‐ヨーロッパ語にある格の一。呼びかけ用いる形。ギリシャ文法ラテン文法由来する用語で、多く場合主格同形をとる。


呼格

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/21 04:58 UTC 版)

呼格(こかく、: vocative [case]: [casus] vocativus)は、名詞形容詞の一つで、呼びかけに使われる。チェコ語では5格と呼ばれる場合がある。

ラテン語の例を以下に示す。

  • Et tu, Brute! お前もか、ブルートゥス!(主格はBrutus)
  • Quo vadis, domine? 主よ、いずこへ行き給う(主格はdominus)

呼格は早くから主格に吸収されていった。古典ギリシア語では、呼格が独立の格形を保持しているのは単数のみで、それも第一変化男性、第二変化男性・女性、第三変化男性・女性の一部のみである。ラテン語ではさらに減り、第二変化男性(まれに女性)単数のみとなる。

現代ではルーマニア語、ギリシア語、リトアニア語スラヴ語派ケルト語派などが呼格を保持しているが、堅い表現でない場合は呼格の代わりに主格で呼びかけるケースも多くなってきている。また、アラビア語グルジア語朝鮮語などの非インド・ヨーロッパ語族にも呼格がみられる。

呼格は文中の他の要素と直接関連をもたないため、これを格と認めることに懐疑的な意見もある。


呼格

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 05:43 UTC 版)

古代ギリシア語の格変化」の記事における「呼格」の解説

呼格は相手への呼びかけ用いられる呼びかけ:ὦ ἄνδρες ᾿Αθηναῖοι、「おお、アテネ人々よ!」。

※この「呼格」の解説は、「古代ギリシア語の格変化」の解説の一部です。
「呼格」を含む「古代ギリシア語の格変化」の記事については、「古代ギリシア語の格変化」の概要を参照ください。

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呼格

出典:『Wiktionary』 (2021/09/29 07:42 UTC 版)

発音

名詞

(こかく)

  1. (文法) 主に印欧語における一つで、呼びかけのときに用いる。多く主格一致
    例(ラテン語

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