語釈
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/24 14:51 UTC 版)
だれにでも分かるような簡明な語釈の文体も独特である。たとえば「水」について、別のある国語辞典では「無味・無臭・無色・透明の液体……化学式H2O 1気圧のとき、99.974℃以上で水蒸気になり……」と学術的に説明するが、『三国』では「われわれの生活になくてはならない、すき通ったつめたい液体。海・川・雨・雲などの形をとってあらわれる」と平易な言葉で記す。国語辞典は百科事典ではなく、言葉を説明する書物であるという、主幹・見坊の考え方によるもので、見坊は「ことばの写生」と呼んでいる。語釈の中で、特に『三国』らしい言い回しとしては、「金銭」「……さま。」と言わず「おかね」「……ようす。」と表現することなどがある。
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