主格とは? わかりやすく解説

しゅ‐かく【主格】

読み方:しゅかく

文法で、文や句の中で名詞・代名詞などが述語に対して、その作用・性状の本体表しているときの語格現代日本語ではふつう、助詞「が」が主格を示すのに用いられる


主格

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/12 02:30 UTC 版)

主格(しゅかく、英語:nominative [case][注釈 1])は、のひとつであり、狭義には、対格言語における主語自動詞文の主語および他動詞文の動作主名詞句)の格をいう。広義には、能格言語絶対格をも nominative case という場合もある[注釈 2]


  1. ^ ラテン語:[casus] nominativus、フランス語:[cas] nominatif、ドイツ語:Nominativ[us]、Werfall、erster Fall。
  2. ^ 例えば Dixon (1972: 9)。
  3. ^ 終止・連体形の合一を参照。
  4. ^ イェスペルセン 2006: 158-160。デンマーク語では主格よりも対格を用いるほうが良いとされている。英語では口語的な表現である。
  1. ^ 安藤 2005: 43f.。


「主格」の続きの解説一覧

主格

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 05:43 UTC 版)

古代ギリシア語の格変化」の記事における「主格」の解説

主格は主語述語表現用いられる主語:ὁ παῖς παίζει、「子供遊んでいる」。 述語:Κῦρος βασιλεὺς ἐγένετο、「キュロスは王になった」。 感嘆:Νήπιος、「ああ、ネーピオス!」。 呼びかけ:ὁ παῖς ἀκολούθει、「子供よ、私に付いてきなさい」。Ζεῦ πάτερ, ᾿Ηέλιός τε、「父ゼウスヘリオスよ!」。ὦ φίλ' Αἴας, φίλος ὦ Μενέλαε、「おお、愛しいアイアスよ、愛しいメネラオスよ!」。

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主格

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/31 18:24 UTC 版)

ラテン語の文法」の記事における「主格」の解説

主格は能動態受動態の文の主語を表す。コピュラ動詞(英語のbe動詞に相当、「AはBである」)の述語(「B」)も主格で表す。 respondit rēx 「王は返答した」(能動態主語occīsus est rēx 「王は殺された」(受動態主語) rēx erat Aenēās nōbīs 「私たちの王はアエネアスだった」(主語) rēx erat Aenēās nōbīs 「私たちの王はアエネアスだった」(コピュラ動詞述語) rēx factus est 「彼は王に選ばれた」「彼は王になった」(コピュラ動詞述語

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主格

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/31 18:27 UTC 版)

ラテン語の格変化」の記事における「主格」の解説

主格は文の主語主語属性を表す。 Augustus imperātor Imperiī Rōmānī fuit. 「アウグストゥスローマ帝国皇帝だった」。 Urbs Rōma caput mundī vōcātur. 「ローマの町は世界の都と呼ばれている」。

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主格

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/28 06:54 UTC 版)

アイルランド語の格変化」の記事における「主格」の解説

主格は以下の用法用いられる主語Tá an cat ag ól. "The cat is drinking." 目的語Bhris Seán an fhuinneog. "Seán broke the window." be 動詞相当する copula述語Is amadán é. "He is an idiot." 前置詞 gan "without"、 go dtí "(up) to" 、および mar "like, as" に続く名詞gan an t-airgead "without the money" go dtí an t-am "(up) to the time" mar an chearc "like the hen"

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主格

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/11/30 09:49 UTC 版)

オロモ語」の記事における「主格」の解説

主格は節の主語になる名詞用いられる

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主格

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/26 14:17 UTC 版)

ソマリ語の文法」の記事における「主格」の解説

文の主語は主格を取る。この場合冠詞母音 "-u" を持つ。文の主語複数名詞を含むならば、最後のものだけが冠詞に主格の語尾を持つ。 冠詞ない場合声調変化が主格を表すが、これは正書法では表現されないいくつかの女性名詞は、主格では冠詞なしで接尾辞 "-i" を取る。 ソマリ語日本語nin 男 nin-ka (その)男 nin-ku (その)男が nin-ka iyo wiil-ku (その)男と(その)男の子

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主格

出典:『Wiktionary』 (2021/06/26 01:28 UTC 版)

この単語漢字
しゅ
第三学年
かく
第五学年
音読み 音読み

発音

名詞

(しゅかく)

  1. 文中において動詞の表す動作を行うもの、または作用・性質を働かせているものをあらわす日本語では格助詞「が」または「は」「の」をつけて表す(例. 「私は駅へ行く」という文において「私は」がそれにあたる)。口語古典日本語では体言そのまま主格を表すことがある(例. 「きょう月曜日だよな」「吾十有五にして学に志す」という文において「きょう」「吾」がそれにあたる)。

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