対格とは? わかりやすく解説

たい‐かく【対格】

読み方:たいかく

ヨーロッパ諸語などの文法で、主に直接目的語を表す格。動作目標対象を表す。


対格

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/04 07:25 UTC 版)

対格(たいかく、: accusative case: casus accusativus。略号 ACC)は、名詞がもつのひとつで、主格対格型言語の場合、他動詞直接目的語標識する場合に用いられる。目的格・業格と呼ばれることもある。ドイツ語では4格 (der vierte Fall) ということもある。




  1. ^ ネリー・ナウマン『久米歌と久米』, 言叢社, 1997年, 185頁
  2. ^ フスハー(正則語) 文法 文法復習コース 10 名詞の格”. www.coelang.tufs.ac.jp. 2021年1月29日閲覧。


「対格」の続きの解説一覧

対格

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 05:43 UTC 版)

古代ギリシア語の格変化」の記事における「対格」の解説

対格の主な用法直接目的語述語空間時間表現などである。 不定詞構文において不定詞主語:λέγει σε ἐλθεῖν、「彼は、君が来たと言っている」。 直接目的語:τύπτω τὸν δοῦλον、「私は奴隷を叩く」。γάμους ἑστιᾶν、「結婚式祝宴開催する」。現代欧米語では自動詞用いケース直接目的語要求する動詞:πόλεμον ἐστράτευσαν、「彼らは戦争参加した」。 恩恵損害:ὁ Σωκράτης οὐδένα ἠδίκησεν、「ソクラテスは誰に対して不公平な態度をとらなかった」。 逃げる・隠れる:φεύγειν τὸν πατέρα'、「父親から逃げる」。 感情恐れ、恥):εὐλαβοῦ ψόγο、「非難気を付けなさい」。 直接目的語(その他):語源的な関連性:μάχην ἐμάχοντο、「彼らは戦闘戦っていた」。 副詞的表現:μέγα ψεύδεται、「大きく嘘をついて」。 動詞行為の結果:ἕλκος οὐτάσαι、「傷を生じる」。 直接目的語(対格が2つ):διδάσκω τοὺς παῖδας τὴν γραμματικήν、「私は子供たち文法教えている」。 直接目的語述語表現):ἔλαβε τοῦτο δῶρον、「彼はそれを 贈り物として受け取った」。 関係性:κεφαλὴν ἴκελος Διί、「頭がゼウスに似ている」。 広がり空間的:πλεῖν θάλασσαν、「海を航海する」。 時間的:ἔμεινεν ἡμέρας πέντε、「彼は5日間、滞在した」。 副詞的表現:τὴν ταχίστην「最短のルートで」。τέλος、「ついに」。 方角方向:ἧλθες ῎Αργος、「君はアルゴスやって来た」。 絶対的表現:προσταχθὲν ἀναχωρῆσαι、「命令却下されて」。

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対格

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/31 18:24 UTC 版)

ラテン語の文法」の記事における「対格」の解説

対格は他動詞直接目的語を表す。 rēgem petiērunt 「彼らは王に物乞いをした」 場所の名詞では、動作向か方向を表す。 Rōmam profectus est彼はローマへ旅立った」 対格支配の様々な前置詞とともに用いられる動作の方向を表すことが多い)。 senātus ad rēgem lēgātōs mīsit元老院大使を王の元へ派遣した」 cōnsul in urbem rediit 「コンスルは町へ帰還した時間や距離の長さを表す。 rēgnāvit annōs quīnque 「彼は5年間、支配したquīnque pedēs longus 「5フィート背の高さ

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対格

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/31 18:27 UTC 版)

ラテン語の格変化」の記事における「対格」の解説

対格は他動詞直接目的語を表す。 Scīpiōnis Āfricānī exercitus incurret hostem. 「スキピオ・アフリカヌス軍勢は敵を攻撃する」。 その他の用法次の通り程度の対格(accusative of extent): 動作が行われている時間の長さを表す。 trecentōs annōs Rōmanī tōtum Mare Mediterrāneum imperāvērunt. 「ローマ人地中海全体300年間、支配した」。 方向の対格(accusative of direction): 運動向か方向を表す。通常前置詞のin (ある場所へ入っていく) かad (ある場所へ向かう)とともに用いるが、町の名前小さな島では前置詞使われない。 Rōmam rediit 「彼はローマへ戻った」。 Lēgātus in Hispāniam missus estレガトゥスヒスパニアへと派遣された」。 Mīlitēs ad oppīdum appropinquant 「兵士たち要塞立ち向かう」。 従属節不定詞文で(in infinitive completive sentences): 従属節では、主語は対格をとり、動詞不定詞となる。「言う」や「のように見える」などの動詞従属節によく見られる用法。 Dīcō tē priōre nocte vēnisse in M. Laecae domum 「私は、君が前夜、マルクス・ラエカの家へ来たと言っているのだ」(Dīcōに導かれ一種の間接話法で、tēが主語を対格で表し、vēnisseが完了不定詞となっている) 対格支配前置詞とともに(with certain prepositions): Fretum Gādītānum partem maris inter Hispāniam et Āfricam estジブラルタル海峡ヒスパニアアフリカ間の海の一部である」。 従属節主語・述語文で(as a predicative clause of the direct clause): 従属節主語・述語ともに対格となる。 Pauperēs existimant dīvitēs fēlīcēs 「貧しい人々金持ち幸せだ思っている」。 感嘆表現の対格: Mē miseram! 「哀れな私よ!」

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対格

出典:『Wiktionary』 (2018/07/05 15:46 UTC 版)

名詞

  1. 文中において動詞の表す動作行われる対象のもの、または作用・性質が働く対象のものをあらわす。 ≒ 目的格主格
  2. 直接目的語をあらわす。(間接目的語補語)をも含む場合は、目的格という。)

発音(?)

た↘いかく

関連語

翻訳


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