もちいるとは? わかりやすく解説

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もち・いる〔もちゐる〕【用いる】

読み方:もちいる

[動ア上一][文][ワ上一]《「持ち率(い)る」の意》

用にあてて使う。使用する。「調味料に—・いる」「新しい方法を—・いる」

いとして取り上げる。採用する。「人の意見を—・いない」

見込んで職に就かせる任用する。「人材選んで—・いる」

心を十分働かせる。心を労する。「供応に意を—・いる」

多く否定の形をとる)必要とする。

「その産地を問うことを—・いず」〈鴎外訳・即興詩人

[補説] ワ行上一段の「用ゐる」が、「用ふ」とハ行上二段活用するようになり、さらに「用ゆ」とヤ行上二段にも活用するなど、平安時代以降のいろいろの音韻変化影響複雑な活用をとげた。→用う用ゆ

[用法] もちいる・つかう——「コンピューター用いて使って収支計算をする」のように、ある用に役立てる意では相通じ用いられる。◇「用いる」は文章語的で「部下提案用いる(=採用する)」「有能見て重く用いる(=登用する)」などの用法があるように、特にそれを取り上げて使用する意が強い。◇「使う」の方が口頭語的で、意味の範囲も広い。「頭を使う」「神経を使う」の形には普通は「用いる」を使わないまた、意を用いる」「心を用いる」の形には「使う」を使用しない。◇人について、「新人を使う(用いる)」のように起用するの意では両語とも使えるが、「店員三人使っている」「人に使われる身」のように働かせるの意では「用いる」を使うことはない。◇類似の語に「使用」がある。「使用する」「使う」は相通じ用いられる


用部

(もちいる から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/03 16:41 UTC 版)

康熙字典 214 部首
生部 用部 田部
1 丿 2
3
广
4
5
6
7
8
9
10 11 鹿
12 13 14 15
16 17

用部(ようぶ)は、漢字部首により分類したグループの一つ。

康熙字典214部首では101番目に置かれる(5画の7番目、午集の7番目)。

概要

用部には「用」を筆画の一部として持つ漢字を分類している。

単独の「用」字は、使用すること、国を治めることなどを意味する。また効用や作用といったはたらきを意味し、さらに財や費用といった資材を意味する。また原因を表す介詞としても使われる。字源としては、把手の付いたの類を象る象形文字である[1][2]。『説文解字』では「(うらない)」と「中(あたる)」の組み合わせた会意文字と説明されているが、甲骨文字の形を見ればわかるようにこれは誤った分析である。

現代の中国の簡体字の部首分類法で削除されている部首の一つである。

部首の通称

  • 日本:もちいる、よう
  • 韓国:쓸용부(sseul yong bu、つかう用部)
  • 英米:Radical use

部首字

例字

  • 用・
  • 1:𤰃、2:甫・甬、10:𤰌、18:𤰑

最大画数

20:𤰐

脚注

  1. ^ 于省吾 (1979), “釈用”, 甲骨文字釈林, 北京: 中華書局, pp. 359–61 
  2. ^ 裘錫圭 (2020). "甲骨文中的幾種楽器名称". 中華文史論叢. 2: 67–8.

もちいる

出典:『Wiktionary』 (2021/07/26 12:55 UTC 版)

語源

動詞

もちいるいる】(歴史的仮名遣い:もちゐる)

  1. (他動詞)原義目下の者を、率いてあることをさせる。
  2. (他動詞) (人を)登用する。
  3. (他動詞) 問題などを解決するために、あるものを役立てる使用する。
  4. (他動詞) などを採用する。
  5. (他動詞) 注意などを働かせる心を配る
  6. (他動詞) (古、打消しの形で)必要とする。

発音(?)

活用

翻訳

語義3



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