もち・いる〔もちゐる〕【用いる】
読み方:もちいる
1 用にあてて使う。使用する。「調味料に―・いる」「新しい方法を―・いる」
2 よいとして取り上げる。採用する。「人の意見を―・いない」
3 見込んで職に就かせる。任用する。「人材を選んで―・いる」
[補説] ワ行上一段の「用ゐる」が、「用ふ」とハ行上二段に活用するようになり、さらに「用ゆ」とヤ行上二段にも活用するなど、平安時代以降のいろいろの音韻変化の影響で複雑な活用をとげた。→用う →用ゆ
[用法] もちいる・つかう――「コンピューターを用いて(使って)収支計算をする」のように、ある用に役立てる意では相通じて用いられる。◇「用いる」は文章語的で「部下の提案を用いる(=採用する)」「有能と見て重く用いる(=登用する)」などの用法があるように、特にそれを取り上げて使用する意が強い。◇「使う」の方が口頭語的で、意味の範囲も広い。「頭を使う」「神経を使う」の形には普通は「用いる」を使わない。また、「意を用いる」「心を用いる」の形には「使う」を使用しない。◇人について、「新人を使う(用いる)」のように起用するの意では両語とも使えるが、「店員を三人使っている」「人に使われる身」のように働かせるの意では「用いる」を使うことはない。◇類似の語に「使用」がある。「使用する」「使う」は相通じて用いられる。
用部
もちいる
出典:『Wiktionary』 (2021/07/26 12:55 UTC 版)
語源
- 古語「もつ」+「率る」より。歴史的仮名遣いではワ行上一段活用で「もちゐる」が正しく、古語より元来そうであったが、中古中期以降、ハ行と混同し「もちひる」の表記がみられるようになる。またハ行上二段活用の形も出てきて、さらに中世には「もちゆ」「もちゆる」となるヤ行活用の形も出た。
動詞
- (他動詞) (原義)目下の者を、率いてあることをさせる。
- (他動詞) (人を)登用する。
- (他動詞) 問題などを解決するために、あるものを役立てる。使用する。
- (他動詞) 案などを採用する。
- (他動詞) 注意などを働かせる。心を配る。
- (他動詞) (古、打消しの形で)必要とする。
発音(?)
活用
翻訳
語義3
- アラビア語: استعمل (’istáʕmala)
- カタルーニャ語: usar, utilitzar
- チェコ語: použít
- ドイツ語: benutzen, verwenden, gebrauchen
- エスペラント: uzi
- 英語:use, utilize, make use of
- スペイン語: usar, utilizar
- フィンランド語: käyttää
- フランス語: utiliser, se servir de: használni
- イド語: uzar
- イタリア語: usare
- 朝鮮語: 쓰다 (sseuda), 사용하다 (sayonghada)
- ラトヴィア語: lietot, izmantot
- オランダ語: gebruiken
- オック語: usar, emplegar
- ポーランド語: używać, posługiwać się
- ポルトガル語: usar, utilizar
- ロマンシュ語: duvrar, applitgar
- ルーマニア語: utiliza, folosi
- ロシア語: использовать (ispól’zovat’), употреблять (upotreblját’)
- サルデーニャ語: imperàre
- スウェーデン語: använda
- トルコ語: kullanmak
- ベトナム語: dùng, sử dụng, xài, lợi dụng
- 中国語: 用 (yòng), 使用 (shǐyòng), 应用 (yìngyòng), 消耗 (xiāohào)
庸
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用
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