牙部とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 牙部の意味・解説 

牙部

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/02 17:04 UTC 版)

牙()
康熙字典 214 部首
片部 牙部 牛部
1 丿 2
3
广
4
5
6
7
8
9
10 11 鹿
12 13 14 15
16 17

牙部(がぶ)は、漢字部首により分類したグループの一つ。

康熙字典214部首では92番目に置かれる(4画の32番目、巳集の8番目)。

概要

」の字は臼歯を意味し、の総称としても用いられる。上下の歯が噛み合わさった様子に象る。

元来の古代中国語からの用法では、「」字と使い分ける場合、「歯」が前歯(門歯)、「牙」が奥歯(臼歯)であるが、現代日本の用法では「歯」字を歯の総称とし、「牙」字を犬歯や動物ののような尖った形状としている。

また字音でも中古音子音において「歯」は歯音、「牙」は牙音であった。

偏旁としては、日常の範囲内の漢字では専ら声符として使われる。部首として歯に関する字を造るのは主に「」の方である。

このため牙を構成要素として持つ漢字はに従って他の部に収録されており、牙部は他の部に分類しきれなかったものを収めている。

牙部に所属する漢字は、康煕字典基準で日常範囲内では「牙」自身のみである。それ以外の漢字の例としては、JIS漢字の「牚」や、Unicodeの拡張A領域の「㸧」(「齦」の異体字)、拡張B領域の「𤘐」(「齲」の異体字)などという風に、「牙」を意符とする漢字なども一定数あるものの日常ではまず用いられない。ただ、現代中国の部首分類法の一つである「GB13000.1字符集漢字部首帰部規範」では、意符・音符の区別なくただ字形による一定の規則で部首を決定できるようになっており、左・上・外が部首であれば無条件でそれを取るようになっているため、それによれば「邪」・「雅」・「鴉/鸦」が牙部に属することになる。

字体のデザイン差

なお日本の新字体では「牙」を構成要素に持つ字は「牙」の部分を5画としている。

部首の通称

  • 日本語:きば
  • 朝鮮語:어금니아부(eogeumni a bu、臼歯の牙部)
  • 英語:Radical fang

部首字

例字

)、

  • 6画:、8画:、14画:𤘓

牙部

出典:『Wiktionary』 (2017/12/14 13:58 UTC 版)

名詞

 (がぶ)

  1. 部首」で分類した漢字一群

参照



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「牙部」の関連用語

牙部のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



牙部のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの牙部 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryの牙部 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS