JIS漢字とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 言葉 > 言葉 > 漢字 > JIS漢字の意味・解説 

ジス‐かんじ【JIS漢字】

読み方:じすかんじ

コンピューターなどでの日本語処理のため、JIS日本産業規格)で定めた漢字通称具体的に符号化文字集合規格であるJIS X 0208JIS X 0213規定され漢字を指す。

[補説] JIS X 0213においては第1水準2965字、第2水準3390字、第3水準1259字、第4水準2436字の1万50字を収録


JIS漢字コード

(JIS漢字 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/10 01:39 UTC 版)

JIS漢字コード(ジスかんじコード)は、日本産業規格(JIS)に収録されている、漢字などの文字コードである。「漢字コード」という名称ではあるが、漢字に限定した文脈でなければ、非漢字、すなわち漢字以外のマルチバイト文字(いわゆる全角文字)をも含むことが多い。

通常はベンダー(発売元)制定の漢字コード中国台湾で制定された漢字コードに対してJISとして制定された漢字コードを指すときに用いられる。文脈によっては広義のJIS漢字コードには含まれるが、JIS X 0208:1997において初めて正式に規格に取り入れられた「Shift_JISコード」に対する「JISコード」を指すこともある。

規格

日本産業規格において定められた漢字コードとしては、

  • JIS X 0208 - 非漢字、第1・第2水準漢字
  • JIS X 0212 - 非漢字 (0208と重ならず)、補助漢字(0208と重ならず)
  • JIS X 0213 - 非漢字(0208を包含)、第1・第2水準漢字(0208と同じ)、第3・第4水準漢字
  • JIS X 0221 - 国際符号化文字集合(Unicode、0208・0212・0213の文字を全て含む)

がある。ただしこのうちJIS X 0221は、国際規格であるISO/IEC 10646 (Unicode) の翻訳にすぎないため、JIS漢字からは除外される。

それ以外は、制定(または改正)された年によって次のような通称で呼ばれることもある。

  • 78JISまたはJIS78:1978年に制定されたJIS C 6226:1978
  • 83JISまたはJIS83:1983年に制定されたJIS C 6226:1983(1987年3月1日にJISに分類記号「X」の情報部門が新設されたため、それ以後はJIS X 0208:1983)
  • 90JISまたはJIS90:1990年に制定されたJIS X 0208:1990(同時に制定された補助漢字の規格であるJIS X 0212:1990を含める場合もある)
  • 97JISまたはJIS97:1997年に制定されたJIS X 0208:1997
  • 2000JISまたはJIS2000:2000年に制定されたJIS X 0213:2000
  • 2004JISまたはJIS2004:2004年に制定されたJIS X 0213:2004

JIS X 0208及びJIS X 0213の各年版ごとの収録文字数はそれぞれ以下の通りである。

制定年 第1水準漢字 第2水準漢字 第3水準漢字 第4水準漢字 非漢字 合計
1978年 2,965字 3,384字 - - 453字 6,802字
1983年 3,388字 524字 6,877字
1990年 3,390字 6,879字
1997年
2000年 1,249字 2,436字 1,183字 11,223字
2004年 1,259字 11,233字

異同について

制定年の違いにより同じ形状の文字が他のコード番号に割り振られるケースがあったが、検証によると158例に異同はJIS漢字案でのミスを訂正した結果の異同が22例、異体字を再配列したための異同が65例、印刷におけるフォントの差が51例、誤植など新たなミスを犯してしまったと思われる異同が18例、その他の異同が6例となっている。[1]

関連項目

出典

  1. ^ 安岡孝一. “JIS漢字案(1976)とJIS C 6226-1978の異同”. 2021年2月15日閲覧。

外部リンク


「JIS 漢字」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



JIS漢字と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「JIS漢字」の関連用語

JIS漢字のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



JIS漢字のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのJIS漢字コード (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS