適切な用法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/09 04:05 UTC 版)
基部に近い節や分岐は「基部節 (basal nodes)」または「基部分岐 (basal branchings)」である。「基部の枝 (basal branch)」は最も基部の節(対象とする群のうち最も古い共通祖先)の間にある枝である。「基部単系統群 (basal clade)」は、2つ以上の末端分類群(末端節にある分類群)の前の節で終わる木の一部分である。「基部分類群 (basal taxon)」はあくまで(仮説上の)祖先種、つまり分岐図におけるステムの種であり、末端分類群ではない。それ以外の「基部」の用法はすべて間違っており、誤解を招く。しかし、分岐学における方法では祖先を特定できないため、「"正しい"基部分類群」であっても、系統分類における議論ではあまり意味がない。同様に「"正しい"基部単系統群」も末端分類群の関係を議論する上ではあまり意味がない。そのため一般に、「基部」は系統学的な議論において、現状よりもはるかに少ない頻度で使われるべきものである。 以下の用法は、上記の説明における「"適切な用法の"基部系統」には当たらないが、よく用いられ、系統樹における位置関係を示すのに有用であるためここで解説する。
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