平板動物とは? わかりやすく解説

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へいばん‐どうぶつ【平板動物】


センモウヒラムシ

(平板動物 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/14 00:16 UTC 版)

センモウヒラムシ (Trichoplax adhaerens) は、単純な風船あるいは煎餅に似た形の海産動物である。軟体性であり、直径は約0.5mm。巨大なアメーバのような見かけだが、多細胞であり、裏表の区別がある。板形動物門[1](または平板動物門板状動物門 Placozoa)唯一の種(すなわち単型)に分類されてきたが、近年、新たな属・種も提唱されている。


  1. ^ 日本分類学会連合
  2. ^ Eitel, Michael; Francis, Warren R.; Osigus, Hans-Jürgen; Krebs, Stefan; Vargas, Sergio; Blum, Helmut; Williams, Gray A.; Schierwater, Bernd et al. (2017-10-13). “A taxogenomics approach uncovers a new genus in the phylum Placozoa” (英語). bioRxiv: 202119. doi:10.1101/202119. https://www.biorxiv.org/content/10.1101/202119v2. 
  3. ^ Osigus, Hans-Jürgen; Rolfes, Sarah; Herzog, Rebecca; Kamm, Kai; Schierwater, Bernd (2019-03-04). “Polyplacotoma mediterranea is a new ramified placozoan species”. Current Biology 29 (5): R148–R149. doi:10.1016/j.cub.2019.01.068. ISSN 0960-9822. PMID 30836080. https://www.cell.com/current-biology/abstract/S0960-9822(19)30097-1. 


「センモウヒラムシ」の続きの解説一覧

平板動物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/31 02:25 UTC 版)

中生動物」の記事における「平板動物」の解説

詳細は「センモウヒラムシ」を参照 センモウヒラムシ Trichoplax adhaerensおよびトレプトプラクス Treptoplax reptansはともに板状多細胞動物で、それぞれ1種記載されているが、Tre. reptans は最初の発見から再発見されず、その存在疑問視されている。センモウヒラムシTri. adhaerensは世界各地暖海沿岸から報告があり、日本では白浜沖縄発見されているが、この種がコスモポリタンであるかは疑問である。現在は平板動物門置かれるセンモウヒラムシ Tri. adhaerens は1883年Franz Eilhard Schulzeによりオーストリアグラーツ海水水槽中に発見され、トレプトプラクス Tre. reptansは1895年Francesco Saverio Monticelliによりナポリ臨海実験所海水水槽中に発見された。センモウヒラムシ以前ヒドロクラゲ Eleutheria krohni Krumbach, 1907 のプラヌラ幼生とされ、トレプトプラクスはヒドロクラゲ Eleutheria claparedei Hartlaub, 1889のプラヌラ幼生とされた経緯がある。このような形態類似や18SrDNAの塩基配列比較から、2003年キャバリエ=スミスChaoにより刺胞動物との類縁推測されたが、同年EnderとSchierwaterによりセンモウヒラムシ刺胞動物についてミトコンドリア16SrRNA二次構造比較され刺胞動物との関連否定された。1971年、Grellによりこれらは平板動物門 Placozoa Grell, 1971とされ、現在もそう扱われる長らく平板動物はセンモウヒラムシのみの1属1種とされてきたが、2017年Hoilungia hongkongensisが、2019年Polyplacotoma mediterraneaが記載された。 体には背腹の区別認められるが、左右の区別認められない背側の上細胞には油滴を含む細胞がある。背側腹側の上皮の間には筋繊維をもつ間充織細胞みられる。Grell &Ruthmann (1991)によればこの間充織細胞間充織細胞同士または背腹の上皮とシナプス結合様の接着様式連絡し合い、(他の後生動物では神経細胞が担う)細胞間の情報伝達や(他の後生動物では筋細胞が担う)収縮機能兼ねた働きをもつ。

※この「平板動物」の解説は、「中生動物」の解説の一部です。
「平板動物」を含む「中生動物」の記事については、「中生動物」の概要を参照ください。

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