アヤメ科とは? わかりやすく解説

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アヤメ科

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/21 06:38 UTC 版)

アヤメ科
アヤメ
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 単子葉類 monocots
: キジカクシ目 Asparagales
: アヤメ科 Iridaceae
学名
Iridaceae
Juss. (1789) nom. cons. [1][2][3]
タイプ属
Iris L. [3]
  • 本文参照

アヤメ科(アヤメか、Iridaceae)は単子葉植物の科で、多年草からなる。世界に66属2000種ほどあり[4]、南アジアなどを除く世界の熱帯から温帯にかけて分布し、特に南アフリカに多く産する。は放射相称または左右相称で、外花被内花被が各3枚、おしべが3本ある。めしべは3裂し、裂片が花弁状になるものもある。花の基部には2枚の苞がつく。子房下位で、果実は蒴果となる。地下茎球根状になるものも多い。

アヤメハナショウブカキツバタグラジオラスフリージアクロッカスなど、花を観賞するために栽培されるものが多数ある。サフラン香辛料として使われる。

下位分類

主な科を本節に示す。参考は英語版Wikipediaより。概説については、各亜科の項目を参照にした。

アリステア亜科(Aristeoideae

名称の由来はギリシャ語で「夜更け」を意味するAristaから。

イソフィシス亜科(Isophysidoideae

名称の由来はギリシャ語で「等しい」を意味するIsoと「刃」を意味するPhysisにちなんでいる。

ゲオシリス亜科(Geosiridoideae

一属しか含まれない単型の亜科であったが、2010年にインド洋マヨット島で別種が発見された。

パターソニア(パテルソニア)亜科(Patersonioideae

アヤメ亜科(Iridoideae

外来種であるジャーマンアイリス、ダッチアイリスや古来から日本で親しまれてきたアヤメ、カキツバタ、ハナショウブなどを含む。尚、ショウブは別科。また、ニワゼキショウなどの雑草も含んでいる。

ディプラレナ連(Diplarreneae

アイリス連(Irideae

シシリンチウム連(Sisyrinchieae

ティグリディア連(Tigridieae

トリメジア連(Trimezieae

  • トリメジア属(Trimezia)※下記2属を含む場合あり
  • ネオマリカ属(Neomarica
  • プセウドトリメジア属(Pseudotrimezia

クロッカス亜科(Crocoideae

クロッカスやグラジオラス、フリージア、ワトソニアなど園芸界でも有名な種が含まれる亜科。本亜科も花が美しい種が多いの点が特徴。

トリトニオプシス連(Tritoniopsdeae

ワトソニア連(Watsonieae

グラジオラス連(Gladioleae

フリージア連(Freesieae

イキシア連(Ixieae

ニヴェニア亜科(Nivenioideae

脚注

  1. ^ APG II (2003)
  2. ^ APG III (2009)
  3. ^ a b "Iridaceae Juss.". Tropicos. Missouri Botanical Garden. 42000375. 2012年8月2日閲覧
  4. ^ Stevens (2001 onwards)

参考文献

外部リンク


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