アザミウマ
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アザミウマ(薊馬)は、アザミウマ目(Thysanoptera)に属する昆虫の総称である。微小で細い体型の昆虫で、翅は膜質でなく棒状の本体に細かい房状の毛が羽毛のように密生する形になる。英語からスリップス(Thrips)とも呼ぶ。現生種は5,000種ほど知られる。学名のThysanopteraは、ふさを意味するthysanosと、翅を意味するpteronを合わせたものである[1]。
- ^ 石川良輔、馬渡峻輔、岩槻邦男『バイオディバーシティ・シリーズ 節足動物の多様性と系統』裳華房、2008年4月5日。ISBN 978-4-7853-5829-7。pp.368-369
- ^ 大石毅「アリガタシマアザミウマの生態と防除効果」(PDF)『植物防疫』第56巻、2002年、296-297頁、CRID 1571135651733683840。
- ^ アリガタシマアザミウマの生態 農林水産省 (PDF)
- ^ アリガタシマアザミウマの生物農薬としての特徴 日本植物防疫協会
- 1 アザミウマとは
- 2 アザミウマの概要
- 3 特徴
- 4 分類
- 5 外部リンク
アザミウマ目
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アザミウマ目は真社会性が出現する条件の多くを備えていることから、当初から注目されたが、真社会性のものが発見されたのは随分後になった。1992年にオーストラリアのOnchothrips haburusとO. tapperiの二種が真社会性であるとの報告がなされた。これらの種は受精した雌がアカシアの葉に虫コブを作り、その内部で繁殖してコロニーを作る。そこでは雌に短翅型と長翅型の子が生まれるが、前者が先に羽化し、群れを防衛する行動をとる。また、解剖によると両者ともに卵巣が発達する個体があるが、前者の方がその率が有意に低かったという。 また、ハチと異なる点としてコロニーに雄個体が含まれ、兵隊となっている例がある。これについてはこの類でコロニー内での近親交配の率が高いことをその理由として挙げる説がある。
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