コケ植物との見分け方
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/22 13:32 UTC 版)
よくしばしば外見が似るコケ植物(蘚苔類)と混同されるが、コケ植物ではない。地衣類は菌類と藻類の共生生物である。 たいていの場合、見分けるのはさほど困難ではない。以下のような点が見分けポイントになるであろう。 色:緑藻を持つものは、銀色を帯びた白っぽい緑か薄い青緑をしている。藍藻類を持つものは青みを帯びた黒っぽい色となる。それに対してコケ植物はたいてい深緑から黄緑色をしている。 形:地衣類には規則的な葉のような形をもつものはほとんどない。コケ植物のほとんどは茎と葉を持っている。葉状地衣は葉状体の苔類(ゼニゴケなど)に似ているが、地衣類は、たいていははるかに薄く、また、周辺全体で伸びるので、成長する先端が明確でない。葉状の苔類は主軸があり、二又分枝がはっきりしている。 コケ植物は胞子を柄の上の袋(さく)に作るが、地衣類では胞子は地衣体の表面か内部に埋もれた子器(子実体)に作る。
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