しん‐りょく【深緑】
ふか‐みどり【深緑】
深緑
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/16 17:00 UTC 版)
深緑(JIS慣用色名) | ||
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深緑(ふかみどり)とは濃い緑色を指す色名。JIS慣用色名の中にも登録されている。
薄い緑色を浅緑(あさみどり)と称したのに対して、濃い緑色を称した。一般的には「薄緑」「濃緑」などの表現は使われにくい[1][注 1]。
後鳥羽上皇の和歌に「深緑あらそひかねていかならむ間なく時雨のふるの神杉」(新古今和歌集581)があるが、和歌においては深緑は冬の杉の緑色を指す表現として用いられている[1]。
なお、深緑とビリヤードグリーン(billiards green)を同色とする見解もある[2]。
脚注
注釈
- ^ ただし、日本語的に間違っているわけではなく、「薄緑」(うすみどり)、「濃緑」(こみどり、のうりょく)、「濃緑色」(のうりょくしょく)を掲載する辞書はある。
出典
- ^ a b 日本色彩研究所 編『色の百科事典』丸善出版、2005年9月 ISBN 978-4-621-07542-5 P523.
- ^ 尚学図書・言語研究所 編『国際版 色の手帖』小学館、1988年10月 ISBN 978-4-095-04005-9 P75.
関連項目
「深緑」の例文・使い方・用例・文例
- 深緑
- キウイ大の深緑色の熱帯性果物で、果肉は白い
- 幅広い光沢がある深緑色の葉を持つ、層になった枝葉と分岐した末端枝の小さな熱帯樹
- 北アメリカ西部の一般的で広く分布する背の高い材木用の松で、束生が2個から5個の深緑色の針葉を持ち、成長すると割れ目のついた暗褐色の厚い樹皮をつける
- アメリカ北西部太平洋岸産の非常に樹高の高いモミで、長く曲がった枝と深緑色の葉を持つ
- かすかに毛で覆われた多年草で、皮のような深緑の葉を持ち、花は最後に紫がかった緑色になる
- 大きな深緑の鳥足状の葉と点頭する皿形の緑色の花を持つ落葉性植物
- プラタンテラ・ビフォリアより大きく、香りの少ない深緑色の花をつける南のヨーロッパのラン
- 淡い緑または黄色で皮膚に斑点を持つ深緑の果物を有するスカッシュ植物
- 表は深緑に輝き、裏側は淡い短軟毛のある葉を持ち、ヨーロッパからカフカス山脈にかけて分布する、背の高いトネリコ
- 艶やかな深緑の葉と鮮やかな青と濃いスミレ色の花をつける、オーストラリアのいくつかの魅力的な常緑低木
- 深緑色の葉を持つ水生植物で、水槽の酸素化に役立つ
- 北米とグリーンランドの山岳地帯および北極地帯に生育し、絨毯のように広がる匍匐性の矮小低木で、基部になるほど先細の、深緑色の長円形をした葉を持つ
- 表は光沢がある深緑色、裏は錆色または銀色の葉をした北米西部のハコヤナギ
- 輝石に属する深緑色から黒色のガラス質の鉱物で、大量のアルミニウム、鉄、マグネシウムを含む
- 深緑色という色
深緑と同じ種類の言葉
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