矮雄とは? わかりやすく解説

わい‐ゆう【×矮雄】

読み方:わいゆう

雌雄異体生物で、雌に比べて極端に小さい雄のこと。甲殻類軟体動物一部知られるほか、チョウチンアンコウはじめとする深海魚に多い。栄養的に自立せず、雌に寄生する例もある。


矮雄

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/21 02:50 UTC 版)

矮雄(わいゆう)とは、極端に雌より小さい雄のことである。さまざまな動物群に散発的に見られ、植物にも例がある。

概説

雌雄のある生物において、その両者に形態的な違いがあるのを性的二形と呼び、よく見られる現象である。特に両者に大きさの違いが有る例が多いが、ひとつのあり方として雌の方が大きいのはよく見られる現象で、ノミなどが有名でスラングとしてノミの夫婦と呼ばれることもあるが、その差が余りに極端で雌に対してオスが取るに足りないほどの大きさである場合、この雄を矮雄という。雄が自立せず、雌に寄生して生活する例も多い。

具体的な事例

魚類

深海魚に例が多い。特にチョウチンアンコウのそれは有名である。深海魚#矮雄を参照のこと。

節足動物

寄生性甲殻類に多くの例がある。たとえばカイアシ類のナガクビムシ、等脚類のエビヤドリムシ類などに例がある。

ユムシ動物

ボネリムシの雄は雌に寄生していることで有名。また、この類では幼生が雌個体に接触するかどうかで性決定が行われることも知られている。

軟体動物

軟体動物では、一部巻貝や、深海性の浮遊タコ類(カンテンダコカイダコなど)に見られる。

植物

蘚類のフクラゴケ等で、配偶体に雌雄の別があり、雄株は極端に小さくて雌株の上に着生して生育する例が知られる。同様なものは日本国内からも60種ほどが知られる。

なお、種子植物の場合、雄性配偶体は花粉という形でほぼ単細胞レベルまで縮小されているが、この類では雌性配偶体も胚珠内部にあるのみで、やはり小さい。

外部リンク


矮雄(わいゆう、英: dwarf male)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/13 06:02 UTC 版)

魚類用語」の記事における「矮雄(わいゆう、英: dwarf male)」の解説

雌に比べ体が著しく小さい雄。体制極度に退化し、雌に寄生している場合が多い。魚類ではアンコウなどにみられるミツマタヤリウオの雌は50cm程度で黒いが、雄は3cmほどの大きさ成熟し白っぽく、歯も消化管退化する

※この「矮雄(わいゆう、英: dwarf male)」の解説は、「魚類用語」の解説の一部です。
「矮雄(わいゆう、英: dwarf male)」を含む「魚類用語」の記事については、「魚類用語」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「矮雄」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「矮雄」の関連用語

矮雄のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



矮雄のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの矮雄 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの魚類用語 (改訂履歴)、深海魚 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS