植物群落とは? わかりやすく解説

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しょくぶつ‐ぐんらく【植物群落】

読み方:しょくぶつぐんらく

ある場所で一つまとまりをもって生活している、幾種類かの植物の集まり群落


植物群落 (しょくぶつぐんらく)

 (同)群落

植物群落


植物群集

同義/類義語:植物群落
英訳・(英)同義/類義語:plant population, plant community

ある区域内に生えている植物の全体
「生物学用語辞典」の他の用語
現象や動作行為に関連する概念:  核融合  根圧  植物群落  植物群集  植生  極相  概日リズム

植物群落

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/11 01:42 UTC 版)

植物群落(しょくぶつぐんらく、: plant community, phytocoenosis, phytocenosis)とは、一定範囲の場所に生成し互いに連関している植物の個体群全体を指す。単に(生物学上の)群落ともいう。なお群生は同じ種類の植物が集まっている場合のみを指す。




「植物群落」の続きの解説一覧

植物群落

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/24 15:58 UTC 版)

長崎県指定文化財一覧」の記事における「植物群落」の解説

福江島ヘゴ見られるように、盗掘を含む環境の悪化により、実態現地案内表示より厳しいものとなっている。国指定群落としては、藻類では土黒川のオキチモズク発生地雲仙市)、草本シダでは御橋観音シダ植物群落佐世保市)、草本被子植物ではキイレツチトリモチ自生北限地長崎市)がある。低木では池ノ原みやまきりしま群落雲仙市)、地獄地帯しろどうだん群落雲仙市)、多良岳ツクシシャクナゲ群落大村市)がある。高木群落にはヒトツバタゴ生地対馬市)、野岳いぬつげ群落大村のイチイガシ天然林がある。前述のとおり現状では壊滅状態だが、福江と玉之浦にそれぞれヘゴ自生北限地が設定されている。辰の島海浜植物群落ハイビャクシン一大群生地だが、その他の海浜植物との複合群落見なすのが現状かなっている。 名称位置指定日解琴海カネコシダ群落 長崎市琴海形上町 1983年8月30日 明治37年1904年)に金子保平が佐賀県黒髪山発見した新種ウラジロ科シダで、西九州各地自生地確認されている。湿度日照など環境激変弱く、国の絶滅危惧種IB琴海自生地面積2875平方メートルに及び、県下最大規模を持つ。 壱岐志原スキヤクジャク群落 壱岐市郷ノ浦町志原大原1956年4月6日 熱帯性ミズワラビ科(諸説あり)シダで、胞子のほかに根にできる小体からも繁殖する国内では硫黄島屋久島的山大島壱岐極端に分散して自生する。国の準絶滅危惧NT志原自生北限にあたり集落に近い流水溝に群生する。 脇岬ノアサガオ群落 長崎市野母崎町脇岬 1960年3月22日 なじみ深い園芸植物アサガオ原種で、原産地南西諸島西海市大島町分布北限とされる園芸種一年草だが、ノアサガオ多年草。ただし低温に弱い。脇岬陸繋島先端祇園山山頂から海岸掛けて南側群落分布している。 多良岳せんだいそう群落 大村市大村市瀬町 1949年5月20日 ユキノシタ科多年草仙台市にちなむ名に反して紀伊半島以西太平洋側自生する温帯性植物開花期9~10月多良山系群落が2箇所確認されており、経ヶ岳と金泉寺の間に位置する断崖にある群落指定された。 島原シマバライチゴ自生地 島原市千本木1960年3月22日 華南台湾原産野苺で、雲仙山系多良山系自生する絶滅危惧種IB渋味苦味強く食用には不適とされる千本木疎林植林地分布する平成2年1990年)からの火山活動絶滅危惧されたが、沈静化後の調査で無事が確認された。 岐宿町タヌキアヤメ群落 五島市岐宿町松山1952年5月13日 アヤメ科とは別種湿地植物日本唯一自生するタヌキアヤメ科植物で、福江島世界の分布北限とされる熱帯性植物晩夏黄色い花咲かせる環境の悪化にともない、岐宿でも徐々に減少傾向にある。県の絶滅危惧種IB。 小佐々ハカマカズラ 佐世保市小佐々町矢岳 1977年1月11日 ハマカズラマメ科大型つる性植物で、大木絡みつきなが成長し自身幹回り40センチ太さ成長する熱帯性で、北九十九島下島自生するハマカズラ九州西岸北限地に位置する秋に熟す種子数珠ロザリオ材料とされてきた。 五ヶ原岳ツクシシャクナゲ群落 大村市五ヶ原岳一帯 1957年3月8日筑紫」の名のとおり、九州から紀伊半島掛けて自生し、7弁の派手な花で園芸種も多い。多良山系には国指定群落もあるが、県指定群落は1キロほど西の五ヶ原岳北麓広がる。カシ・カエデ・ナナカマドなど広葉樹林がの樹下群落形成している。 荒川ハマジンチョウ 五島市玉之浦町荒川1954年12月21日 内湾満潮線に発生する南方系の低木で、花がジンチョウゲに似るが別種である。コルク質の果実波に乗って伝播する九州北限地は宇久島といわれる荒川群落は玉之浦湾の海岸線20メートルほど並んでいる。 奈留島皺の浦のハマジンチョウ群落 五島市奈留町大串1989年9月29日 ハマジンチョウ海岸自生するが、皺浦の群落は海から途絶した塩水潟湖岸辺広がる奈留島先端潟湖長径100メートル短径50メートルで、群落湖岸80メートル並ぶ。ハマボウシバナなど塩湿地植物自生している。 久賀島ツバキ原始林 五島市田ノ浦町 1972年5月26日 五島列島にはヤブツバキ自生地多かったが、椿油需要減少とともに伐採進んだ久賀島東岸1ヘクタール指定地自生地保護のために残された。土壌がやせているために細い木が多いが、雑木林合間ヤブツバキ自生する。 頓泊のカラタチ群落 五島市玉之浦町丹奈1954年12月21日 カラタチ生垣ミカン栽培接木として中国から輸入されたものが多く、「唐橘」が転じたものとも言われる五島対馬には自生地がある。福江島西岸指定群落海岸に近い雑木林にあり、多様な木の合間多数自生している。 平戸古館ビロウ自生地 平戸市大久保町 1956年4月6日 ビロウヤシ科高木で、福岡県沖ノ島北限である。旧藩邸跡といわれる一帯は「古館」と呼ばれ50本ほどのビロウ中心に民有林形成されている。高さ10mを超える高木見られるビロウ足元に多様な低木草本広がる平戸口のビロウ自生地 平戸市田平町山内免 1956年4月6日 ハクモクレン巨木知られる寺跡隣接し野田熊野神社境内自生する20本あまりのビロウ沖ノ島をはじめ玄界灘離島を除く本土最北端ビロウ自生地となる。境内を含む周辺含めると、40本あまりが確認できる勝本ハイビャクシン群落 壱岐市勝本町東触 1951年7月3日 風の強い海岸自生するため、匍匐成長するビャクシン一種園芸種全国的に普及しているが、自生地朝鮮半島から西九州点在し、国の軽度懸念LC勝本港外の辰ノ島群落は国指定で、壱岐本島北端串山半島群落が県指定平戸市中の浦の蘇鉄群落 平戸市大久保町 1952年5月13日 藩政時代平戸藩家老熊沢邸があった中の浦海岸沿いの丘陵地60前後ソテツ群落形成する。旧熊沢邸を中心に500メートル連なる敷地内人工植樹され指定対象だが、敷地外群落自然発生したもの考えられる。 七岳のリュウビンタイ群落 五島市玉之浦町荒川1954年12月21日 リュウビンタイ全長1メートル超える大型シダで、県絶滅危惧II類。北限伊豆半島福江島最高峰の七ッ岳登山道沿う渓流雑木林があり、床の各地リュウビンタイ自生していた。平成19年2007年調査では数残存するのみだった。 丹奈のヘゴリュウビンタイ混交群落 五島市玉之浦町丹奈1954年4月13日 ヘゴは高さ4メートル超える木生シダで、県絶滅危惧IA北限紀伊半島五島列島。国指定北限地から離れた雑木林に、指定当時多数リュウビンタイ40ヘゴ自生していたが、平成7年1995年調査ではヘゴ発見できなかった。 島山島ヘゴ自生地 五島市玉之浦町玉之浦1970年1月16日 玉之浦湾の西岸をなす島山島中部の浅切浦の雑木林数本ヘゴ自生している。高さ7メートル超える巨木見出せたが、指定時の段階若木幼木発生確認できなかった。西海国立公園保全計画中でも重要拠点として保護進められる奈良尾ヘゴ自生地 新上五島町奈良尾郷 1966年4月18日 昭和初期遠足中の小学生発見した若木群落で、大正15年1926年)に国指定天然記念物となった玉之浦の北限地を更新した発見当時樹高は3メートル程度福江島ヘゴ壊滅に近い状態のため、保護急務になっている

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植物群落

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/18 03:56 UTC 版)

植生」の記事における「植物群落」の解説

植物群落(しょくぶつぐんらく)とは何種類かの植物まとまってつくる植物の集団指している言葉である。単に群落ともいう。主に場所ごとに異なった植物群を識別することができる。そのことにより、それぞれ特有の種類組成示して見せることができる。これを比較してゆくと、類似した環境にはほぼ同一植物群が出現することがわかる。そこで植物名環境の名称を頭にかぶせてそれぞれの植生を植物群落として認めそれぞれの名を与えて用いる。植物社会学で植物群落を分類する際には、群集基本単位として用いる。このような研究に於いては、まずその場どのような植物の種が、どの程度の量、面積生育しているか、といった情報集め必要がある。そのための調査植生調査という。

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