イクビゴケ属とは? わかりやすく解説

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イクビゴケ属

(イクビゴケ亜綱 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/12/19 14:16 UTC 版)

イクビゴケ属
イクビゴケ
分類
: 植物界 Plantae
: マゴケ植物門 Bryophyta
: マゴケ綱 Bryopsida
亜綱 : イクビゴケ亜綱 Diphysciidae
Ochyra
: イクビゴケ目 Diphysciales
M. Fleisch.
: イクビゴケ科 Diphysciaceae
M. Fleisch.
: イクビゴケ属 Diphyscium
D. Mohr

本文参照

イクビゴケ属Diphyscium)は、マゴケ綱に属するコケ植物の一分類群。かつてはクサスギゴケ属やキセルゴケ属とともに分類されていたが[1]、分類の再検討によって独立した分類群としてみなされており、本属のみでイクビゴケ亜綱イクビゴケ目イクビゴケ科を構成する。

概要

茎は非常に短く[1]、円形に開いた葉によってほとんど見えなくなっている。葉の中肋は葉の先端より長く、糸状に伸びている。朔は円形で、葉の間に埋もれている。

Magombo (2003)では15種が記載されている[2]。当初、そのうちの2種はクサスギゴケ属に分類されており、またチリに分布する1種は独立した属(Muscoflorschuetzia、1属1種)の種とされていた[3]。しかしMagombo (2003)で分類を再検討され、別属にあったこの3種も含めた15種をすべてイクビゴケ属とするよう提案されている[2]

日本には5種が分布するとされる[1]。以下の15種がある[2]

  • ミギワイクビゴケ Diphyscium chiapense D. H. Norris
  • D. domingense (Brid.) W R. Buck & Steere
  • D. fasciculatum Mitt.
  • D. fendleri Mull. Hat.
  • ミヤマイクビゴケ D. foliosum (Hedw.) Mohr
  • イクビゴケ D. fulvifolium Mitt.
  • D. kashmirense (H. Rob.) Magombo
  • D. longifolium
  • Diphyscium lorifolium Ueno & Deguchi
  • リュウキュウイクビゴケ D. mucronifolium (D. involutum[1])
  • コバノイクビゴケ D. perminutum
  • D. pilmaiquen (Crosby) Magombo
  • D. pocsii (Bizot) R. H. Zander
  • ヒメイクビゴケ D. satoi
  • スズキイクビゴケ D. suzukii

脚注

  1. ^ a b c d 岩月善之助、水谷正美『原色日本蘚苔類図鑑』(1972年、保育社)p.39
  2. ^ a b c Magombo, Z. L. K.  (2003). “Taxonomic revision of the moss family Diphysciaceae M. Fleisch. (Musci)”Journal of the Hatori Botanical Laboratory 94: 1–86.
  3. ^ Schofield, Wilfred B.  (2002). “Diphysciaceae”, Flora of North America 27. New York: Oxford Univ Pr, 162–164. ISBN 978-0-19-531823-4. 



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