イクヒカリ【イクヒカリ】(食用作物)
登録番号 | 第14999号 | |
登録年月日 | 2007年 3月 15日 | |
農林水産植物の種類 | 稲 | |
登録品種の名称及びその読み | イクヒカリ よみ:イクヒカリ | |
品種登録の有効期限 | 25 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 福井県 | |
品種登録者の住所 | 福井県福井市大手3丁目17番1号 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 堀内久満、冨田桂、寺田和弘、田中勲、小林麻子、田野井真、見延敏幸、山本明志、古田秀雄、篠山治恵、池田郁美、鹿子嶋力、青木研一、正木伸武、南忠員、杉本明夫 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は、「越南148号」に「北陸148号」(後の「どんとこい」)を交配して育成されたものであり、育成地(福井県福井市)における成熟期は中生、稈の長さが中、穂発芽性が難の粳品種である。稈の長さ及び太さは中、止葉葉身の姿勢(初期観察)は半立、葉身表面の毛茸は中、葉の緑色の程度はやや淡緑、葉耳のアントシアニン色は無である。穂の主軸の長さ及び穂数は中、穂の抽出度は穂軸もよく抽出、湾曲程度は垂れる、穂型は紡錘状、外穎の毛茸の多少は中、穎色は黄白、外穎先端の色(ふ先色)は白、護穎の長さは中、色は黄白、柱頭の色は白、穎のフェノール反応は無である。芒は有、色(初期観察)は黄白、最長芒の長さは極短、芒の分布は先端のみである。籾1000粒重、玄米の長さ及び幅は中、形は半円、色は淡褐、香りは無又は極弱である。胚乳の型は粳、出穂期(50%出穂)及び成熟期は中生である。障害型耐冷性はやや弱、穂発芽性は難、耐倒伏性は強、脱粒性は難である。いもち病抵抗性推定遺伝子型はPi-ta2,i、穂いもち及び葉いもちほ場抵抗性は中、白葉枯病抵抗性品種群別は金南風群、白葉枯病ほ場抵抗性は中、しま葉枯病抵抗性品種群別は日本水稲型(+)、萎縮病抵抗性品種群別及びツマグロヨコバイ抵抗性品種群別は感受性群、トビイロウンカ抵抗性遺伝子型は+である。胚乳のアミロース含量は4型、蛋白質含量は低である。「コシヒカリ」と比較して、稈が短いこと、耐倒伏性が強いこと、いもち病抵抗性推定遺伝子型がPi-ta2,iであること等で、「キヌヒカリ」と比較して、穂発芽性が難であること、いもち病抵抗性推定遺伝子型がPi-ta2,iであること等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は、平成2年に福井県農業試験場(福井市)において、「越南148号」に「北陸148号」(後の「どんとこい」)を交配し、5年に雑種第4代で個体選抜を行い、以後、固定を図りながら特性の調査を継続し、16年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。 |
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