福井県農業試験場とは? わかりやすく解説

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福井県農業試験場

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/06 22:14 UTC 版)

福井県農業試験場(ふくいけんのうぎょうしけんじょう)は、福井県立の農業試験場。本場は福井市寮町にある。

福井県農業試験場

水稲や園芸作物の育種や栽培、栽培環境(土壌、植物病理)、食品加工に関する研究や普及指導を行っている。水稲の品種コシヒカリを育成した。

この試験場で育成されたコメの系統には「越南」の品種名及び通し番号が付与される。

コシヒカリの開発について

コシヒカリは「農林1号」と「農林22号」を掛け合わせたもので、戦争中の1944年新潟県長岡市の農事試験場で誕生した。倒れやすく、イモチ病に弱かったことから、当初は無視されていた。しかし、粘り気があり、食味もよく、寒さに強いという長所があったことから、当時、福井県農事試験場にいた石墨慶一郎(1921年7月17日 - 2001年5月6日[1])が改良を進めた。1948年福井大地震で試験田も大被害に遭ったが、湿田にわずかに残ったコシヒカリの株を年々改良。「越南17号」という試験名をつけて、他県にも種籾を配布し、1956年、「農林100号」と正式に命名登録された。その後コシヒカリは寒冷地を中心に全国に広まり、日本の米生産の3割を超えるトップ・ブランド米になった[2]

組織

  • 管理室
    庶務、会計、運営、管理、環境整備
  • 企画・指導部
    開発された新技術の生産現場への普及・指導
  • 育種部
    水稲や園芸作物の新品種の育成
  • 栽培部
    水稲、大豆野菜果樹などの高品質・安定生産技術の開発
  • 生産環境部
    土壌環境(施肥技術など)および病害虫の研究
  • 食品加工研究所
    農林水産物の加工品の開発
  • 園芸振興センター
    開発された新技術の栽培実証試験、新規就農者研修

アクセス

脚注

  1. ^ 20世紀日本人名事典、デジタル版 日本人名大辞典+Plus『石墨慶一郎』 - コトバンク
  2. ^ 石墨慶一郎 コシヒカリの生みの親、死去”. 時事用語辞典. 情報・知識&オピニオン imidas - イミダス (2001年5月). 2025年5月6日閲覧。

関連項目

外部リンク

座標: 北緯36度3分32.2秒 東経136度16分38秒 / 北緯36.058944度 東経136.27722度 / 36.058944; 136.27722





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