痩果とは? わかりやすく解説

そう‐か〔‐クワ〕【痩果】

読み方:そうか

果皮堅い膜質で、熟す乾燥し一室に1個の種子をもつもの。萼筒(がくとう)または花軸一部果実一部構成するタンポポキンポウゲなど。

痩果の画像

痩果

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/03 08:11 UTC 版)

痩果(そうか)(そう果: achene, akene, achaenium[注 1], achenium[注 2], achenocarp)[1]とは、果実の1型であり、果皮が乾燥して1個の種子を包み、裂開しない果実のことである。カヤツリグサニリンソウヤブマオヤマブキスイバタンポポなどに見られる。外見上は1個の種子のように見えるためしばしば「種(タネ)」とよばれるが(例: ヒマワリのタネ)、実際には種子ではなく1個の種子を含む果実である。


注釈

  1. ^ 複数形は achaenia[1]
  2. ^ 複数形は acheniums または achenia[1]
  3. ^ カヤツリグサ科の果実は、堅果(小堅果)とされることもある[2][13]
  4. ^ タデ科の果実は、堅果(小堅果)とされることもある[2]
  5. ^ 複数形は cypselae または cypselas[15]
  6. ^ 複数形は caryopses または caryopsides[16]
  7. ^ 複数形は samaras または samarae[17]
  8. ^ 複数形は cynarrhodia[19]
  9. ^ 複数形は cocci[20]
  10. ^ このような果実は胞果(嚢果、utricle)ともよばれるが[5]胞果(utricle)はふつうヒユ科などに見られる果皮種子をゆるく包んだ果実を意味しており[2]、果実が果胞で包まれたスゲ属のものとは構造的に異なる。
  11. ^ 複数形は syconia[21]

出典

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