ヒメキンポウゲ属
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/22 12:10 UTC 版)
ヒメキンポウゲ属(Halerpestes Greene (1900))は、キンポウゲ科の属。多年草で、汽水域の湿地、内陸部にあっては塩分の多い湖畔の湿地などに生育する。根出葉は単葉で叢生し、葉身は楕円形から長楕円形で、縁は全縁か3鋸歯になるかまたは3深裂する。花は両性で黄色、萼片は5個、花弁は5-12個あり、花弁基部の近くに蜜腺があるが痕跡的になる傾向がある。このため、同科キンポウゲ属のうち、蜜腺が退化的であるバイカモ類のように虫媒花でない可能性がある。雄蕊および雌蕊は多数ある。キンポウゲ属との基本的な違いは痩果の構造の違いによる。キンポウゲ属の痩果の側面には稜がないが、本属の痩果の側面には縦に走る2-3個の稜があり、さらにその稜をつなぐ斜めの稜がある。また、痩果の果皮が薄く、種子との間に空隙ができ、水中ではその空隙に気泡が入ることにより、痩果は水底に沈まない。アジア、南北アメリカの温帯に分布し、約10種ある。日本にはヒメキンポウゲ1種が分布する。
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