セイヨウカンボク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/20 19:32 UTC 版)
セイヨウカンボク(西洋肝木、学名: Viburnum opulus)[5][6]は、レンプクソウ科ガマズミ属の落葉低木。別名ヨウシュカンボク(洋種肝木)[2]。ヨーロッパに広く分布し、花や実を観賞するために庭木として栽培されるほか、ウクライナやロシアでは文化的にも重要な樹木である。
注釈
- ^ なお、クランベリーを収穫するツルコケモモなどの樹木はツツジ科スノキ属ツルコケモモ亜属であり、まったくの別種。
- ^ ウクライナを象徴する植物について、калинаから「ガマズミ」と訳す日本語文献もある。これはガマズミ属という意味では大まかには誤りではないが、写真に示した記念金貨に「калина червона・VIBURNUM OPULUS」と刻印され、カンボクの仲間に特徴的な3裂の葉が描かれていることから明らかなように、正確には象徴とされている植物はviburnum opulus=セイヨウカンボクである。とは言え、viburnum opulusには変種が多く、個々の使用例についてどの変種を指すのかまで厳密に特定するのは不可能である。少なくとも日本でいう(種名としての)カンボク(V. opulus var. sargentii)はウクライナに自然分布していないので、それを指していないのは明らかである。また、そもそも象徴であるから、日本における「サクラ」の使用例がそうであるように、デザイン者も元から変種・品種までは考えていない場合も多いだろう。従って本節では、樹木全体については大まかに「セイヨウカンボク」、果実のみの場合は「ガマズミ」(калинаはガマズミ属の実全般を指す語である)と便宜的に記載するものとする。
参照
- ^ “米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名-学名インデックス」”. YList (2013年6月19日). 2018年4月8日閲覧。
- ^ a b c d e f g h 原色世界植物大図鑑、169頁。
- ^ a b c d e f g h CRC world dictionary of plant names、2793頁。
- ^ a b c 植物和名学名対照辞典、225頁。
- ^ a b c d e f g h i j k 園芸植物大事典、512頁。
- ^ a b c d 朝日百科、221頁。
- ^ a b 世界有用植物事典、1090頁。
- ^ 山溪カラー名鑑、708頁。
- ^ a b c d 狩野、180頁。
- ^ 木村、128-129頁。
- ^ a b c d e 朝日百科、220頁。
- ^ “米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名-学名インデックス」”. YList (2012年5月11日). 2018年4月8日閲覧。
- ^ a b c 日本の野生植物、227頁。
- ^ “米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名-学名インデックス」”. YList (2012年5月13日). 2018年4月8日閲覧。
- ^ “米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名-学名インデックス」”. YList (2012年1月17日). 2018年4月8日閲覧。
- ^ “米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名-学名インデックス」”. YList (2013年6月19日). 2018年4月8日閲覧。
- ^ 山溪カラー名鑑、709頁。
- ^ Ukrainian-English dictionary、378頁。
- ^ 地球の歩き方、456頁。
- ^ “КОНСТИТУЦІЯ УКРАЇНИ(ウクライナ憲法)”. ウクライナ議会 (2016年9月30日). 2018年4月10日閲覧。
- ^ a b 地球の歩き方、438頁。
- ^ uk:Герб України#Проект великого герба を参照。
- ^ “インタビュー カテリーナさん(ウクライナ)”. My Eyes Tokyo (2012年6月20日). 2018年4月8日閲覧。
- ^ Elsevier's Russian-English dictionary、911頁。
- ^ 狩野、181頁。
- 1 セイヨウカンボクとは
- 2 セイヨウカンボクの概要
- 3 変種・品種
- 4 文化
- 5 脚注
- セイヨウカンボクのページへのリンク