さがほのか【サガホノカ】(野菜)
※登録写真はありません | 登録番号 | 第8839号 |
登録年月日 | 2001年 3月 19日 | |
農林水産植物の種類 | いちご | |
登録品種の名称及びその読み | さがほのか よみ:サガホノカ |
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品種登録の有効期限 | 20 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 佐賀県 | |
品種登録者の住所 | 佐賀県佐賀市城内一丁目1番59号 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 田中政信、森欣也、中島寿亀、松尾孝則、田中龍臣、中村典義 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は、「大錦」に「とよのか」を交配して育成されたものであり、草姿は立性で草勢は強く、果実は円錘形で大きく、硬い促成栽培向きの品種である。草姿は立性、草勢は強、草丈は高、分げつの多少は少、ランナー数はやや多である。葉色は濃緑、葉の形状は上向き、小葉の大きさはかなり大、葉数はやや少、葉柄の太さはかなり太である。果皮の色は鮮紅、果形は円錘、果実の大きさは大、果肉及び果心の色は白、果実の光沢は良、果実の溝は少である。花の大きさは大、花弁の色は白、花房当たりの花数はかなり少、花柄の太さは太である。果実の硬さは硬、無種子帯はほとんど無し、そう果の落ち込みは落ち込み中、そう果のアントシアニン着色はやや淡、そう果数は粗、果実の香りはやや多である。季性は一季成、開花始期及び成熟期は早、開花位置は葉と同水準、可溶性固形分含量は高、酸度は低、日持ちは長である。「とよのか」と比較して、草姿が立性であること、果肉色が白であること、果実の溝が少ないこと等で、「さちのか」と比較して、小葉が大きいこと、果肉色が白であること、そう果の落ち込みが大きいこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は、平成3年に佐賀県農業試験研究センター(佐賀郡川副町)において、「大錦」に「とよのか」を交配し、その実生の中から選抜、以後、増殖を行いながら特性の調査を継続し、9年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。なお、出願時の名称は「佐賀2号」であった。 |
さがほのか
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/12 04:41 UTC 版)
さがほのか | |
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![]() さがほのかの市販パック | |
属 | オランダイチゴ属 Fragaria |
種 | オランダイチゴ F. × ananassa |
交配 | 大錦×とよのか |
開発 | 佐賀県農業試験研究センター |
さがほのかはイチゴの品種名[1][2]。佐賀県で開発された[2]。日本での生産量が多く、知名度も高いイチゴの「五大品種」としてとちおとめ、あまおう、さちのか、紅ほっぺと共に挙げられている[3]。
佐賀県では新品種いちごさんへの切り替えが行われており、2021年には切り替えが完了する[4]。
特徴
粒は大きく円錐形をしている[2]。表面は鮮赤色でつやがあ[2]る。酸味は弱めで、育成時の気候が暖かだと香りと甘みが増す[2]。果実は堅めなため、傷みにくい[2]。
品種開発の経緯
1991年に大錦を種子親に、とよのかを花粉親として交配させ、5個体を選別[5]。1992年から1993年に系統選別を行い、1994年には栽培特性試験を行った[5]。1995年より「佐賀2号」として現地適応試験を実施[5]。1997年3月に品種登録の申請を行った[5]。2001年に品種登録された[3]。
2021年3月20日に登録から存続期間20年間の育成者権が満期につき消失した[1]。
イメージキャラクター
2007年より着せ替え人形玩具のリカちゃんがイメージキャラクターとして採用され「わたし、ほのかに恋してる。」「子どもの頃から、ずっと好き。」といったキャッチコピーとともに、白やピンクにフリル付きのドレス衣装を着て、大きなイチゴを抱えるリカちゃんの絵柄は、製品パックの包装フィルムにも使用された[4]。ポスターなどは2020年までに10パターン以上が作製されている[4]。
次世代の品種いちごさんへの切り替えが完了することから、2020年にイメージキャラクターから引退することが発表された[4]。
中国・韓国による無断栽培問題
中華人民共和国および大韓民国の種苗関連インターネット販売サイトにおいて、さがほのかを含む日本で開発されたイチゴやブドウなどの農産物計36品種が、開発者の自治体などの了承がない状態で掲載されていたことを農林水産省は2020年9月24日に明らかにしている[7] 。
出典
- ^ a b “さがほのか”. 農林水産省品種登録データベース. 2022年7月20日閲覧。
- ^ a b c d e f 『【マイナビ文庫】果物図鑑ミニ』マイナビ出版、2021年、186頁。ISBN 978-4-8399-7724-5。
- ^ a b 村上ジャンヌ (2021年1月28日). “春を告げる果物、いちごが旬!5大品種とは?注目の「白いちご」のお味は?”. tenki.jp. 2022年7月20日閲覧。
- ^ a b c d 福井万穂 (2020年3月31日). “佐賀)さよならリカちゃん さがほのかのイメキャラ引退”. 朝日新聞 2022年7月20日閲覧。
- ^ a b c d e f 「イチゴ新品種「佐賀2号」の育成」『九州農業研究』60号、九州農業試験研究機関協議会、1998年5月、156頁、ISSN 04511581。
- ^ “品種名:さがほのか”. 農業・食品産業技術総合研究機構. 2022年7月20日閲覧。
- ^ “中韓の農産物販売サイトに無許可掲載 「さがほのか」など36種掲載”. 佐賀新聞. (2020年9月25日) 2022年7月20日閲覧。
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