教会史におけるエクザルフとは? わかりやすく解説

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教会史におけるエクザルフ(エグザルホス・総主教代理)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/05/18 17:52 UTC 版)

エクザルフ」の記事における「教会史におけるエクザルフ(エグザルホス総主教代理)」の解説

エクザルフエグザルホス総主教代理)という語は初め教会用語として自身管掌する府主教区を越えて管轄を行う府主教称号として用いられた。皇帝元老院住居たるを以て特別な権威コンスタンディヌーポリ主教座認めた第四全地公会においては総主教(パトリアルフ)」の呼称使われていないが、第四全地公会規則第9条においてはエグザルホスギリシア語: ἔξαρχος, 英語: Exarch)」の呼称用いられている。 「総主教」の称号は、帝国五大総主教区(「ペンタルキア」の名で知られる、ローマ・コンスタンディヌーポリ・アレクサンドリア・アンティオキア・エルサレム)によって構成される世界的なキリスト教世界組織編成志向しところに始まる。この事はユスティニアヌス帝治下形成され単一帝国働きのもとで行われた第六全地公会トゥルーリ全地公会)における教会による批准を受け、総主教(パトリアルフ)の称号五大総主教座の公式な称号となった。「エクザルフ」の称号は、ディオクレティアヌス帝の分割による帝国東側地域における、3つの主教区管轄する府主教適用されるものとして残った3つの主教区とは、アジアエフェソス)・カッパドキアおよびポントスカエサレア)・トラキアHeraclea Sintica)である。後年コンスタンディヌーポリ法令進歩するにつれ、これらのエクザルフ廃止され通常の府主教座に戻された。しかし依然としてエクザルフ称号時折何人かの府主教に対して用いられた。 五大総主教制(ペンタルキア)により総主教人数固定される原則立てられてから、これら五総主教のいずれでもなくかつ他の主教越え権威を持つ主教は、誰でもエクザルフ呼ばれるべき事となった。これにより、キプロス正教会エフェソス公会議において独立教会となって以降、その首座主教キプロスエクザルフ称号受けた短命に終わった、イペク(ペヤ)(セルビア)、オフリドブルガリア)、ティルノヴァ(ルーマニア)といった中世の諸教会エクザルフによって管轄されていた(これらのエクザルフ総主教(パトリアルフ)との称号帯びる事も時折あったが)。同じ原則により、近代の正教会全体的に大主教」の称号用い事を好むが、キプロス正教会首座主教と同様、シナイ山大主教エクザルフである。

※この「教会史におけるエクザルフ(エグザルホス・総主教代理)」の解説は、「エクザルフ」の解説の一部です。
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