強塩基とは? わかりやすく解説

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きょう‐えんき〔キヤウ‐〕【強塩基】


強塩基

水酸化ナトリウムのように、水溶液中で解離度がほぼ1に近い塩基
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強塩基

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/31 05:49 UTC 版)

強塩基(きょうえんき、strong base)とは、塩基解離定数の大きい塩基を指し、狭義には水溶液中において電離度が1に近く水酸化物イオンを定量的に生成し、塩基解離定数がpKb < 0 (Kb > 1 ) 程度のものをいう。水溶性でかつ水溶液中において強塩基であるものは特に強アルカリ(きょうアルカリ、strong alkali)とも呼ばれる。このようなものはタンパク質加水分解する性質が強く、皮膚などを強く腐食し、に入ると失明する恐れもある。


  1. ^ Cotton and Wilkinson (1980), 翻訳 (1987).
  2. ^ a b 田中 (1971).
  3. ^ Schwarzenbach
  4. ^ a b Charlot (1975).
  5. ^ a b c d e 田部、野依 (1980).
  6. ^ 化学便覧 (1993).



強塩基

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/12 01:21 UTC 版)

水素イオン指数」の記事における「強塩基」の解説

希薄水溶液中においては水酸化物イオン活量 aOH− も mol/L 単位表した水酸化物イオン濃度 [OH−] の数値ほぼ等しい近似できる。よって水酸化物イオン指数は以下の式で近似することができる。 p O H = − log 10 ⁡ [ O H − ] m o l / L = log 10 ⁡ 1 [ O H − ] / ( m o l / L ) {\displaystyle \mathrm {pOH} =-\log _{10}{\frac {[\mathrm {OH} ^{-}]}{\mathrm {mol/L} }}=\log _{10}{\frac {1}{[\mathrm {OH} ^{-}]/(\mathrm {mol/L} )}}} 適度な濃度(1 mol/L ないし 1 μmol/L、すなわち 100 - 10−6 mol/L)の水酸化ナトリウム水溶液水酸化物イオン濃度 [OH−] は、水酸化ナトリウム水溶液モル濃度 CNaOH に等しい。よって水酸化ナトリウム水溶液pOHは、この式から直ち計算することができる。25におけるアルカリ性水溶液pHは、関係式 pH + pOH = 14.00 から計算できる。 CNaOH = 0.01 mol/L水酸化ナトリウム水溶液 pOH = −log10 0.01 = 2 pH = 14.00 − 2 = 12 水酸化カリウムなどの他のアルカリ金属水酸化物場合も、アルカリモル濃度 CMOH100 - 10−6 mol/L範囲にあるなら、水酸化ナトリウム水溶液同様にpOH計算できる溶質が強塩基ではなく弱塩基場合は、後述するように、塩基解離平衡加水分解考慮する必要がある第2族元素アルカリ土類金属)の水酸化物は、金属イオン1モルにつき水酸化物イオンを2モル含むイオン結晶である。これらの結晶溶けるとき、濃度十分に低ければ水酸化物イオン濃度 [OH−] は水酸化物 M(OH)2 (M = Mg, Ca, Ba など) の濃度 CM(OH)2 の2倍に等しい。水酸化物濃度高くなると、金属イオン加水分解 M 2 + + OH − ↽ − − ⇀ M ( OH ) + {\displaystyle {\ce {M^2+ + OH^- <=> M(OH)+}}} が起こるので、[OH−] は 2CM(OH)2 よりも小さくなるしかしながら第2族元素金属イオンアルカリ金属イオン次いで加水分解しにくいイオンであり、また第2族元素水酸化物への溶解度比較小さいので、簡単のため、[OH−] = 2CM(OH)2 と置いてpOH計算することが多い。 水酸化カルシウムの飽和水溶液 25における飽和水溶液モル濃度は 20.3×10−3 mol/L である。 pOH = −log10(2×20.3×10−3) = 1.4 pH = 14.00 − 1.4 = 12.6 水酸化マグネシウムの飽和水溶液 25における飽和水溶液モル濃度は 16.6×10−5 mol/L である。 pOH = −log10(2×16.6×10−5) = 3.5 pH = 14.00 − 3.5 = 10.5 水酸化マグネシウムは強塩基であるが、対す溶解度が低いため、その水溶液弱アルカリ性になる。

※この「強塩基」の解説は、「水素イオン指数」の解説の一部です。
「強塩基」を含む「水素イオン指数」の記事については、「水素イオン指数」の概要を参照ください。

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