女王物質

デジタル大辞泉

じょおう‐ぶっしつ〔ヂヨワウ‐〕【女王物質】

読み方：じょおうぶっしつ

女王バチが分泌するフェロモンの一種。他の雌の性成熟を抑制し、働きバチに育児や蜜の採集などをさせるはたらきをもつ。ハチ・アリなどの社会性昆虫に見られる。

日本化学物質辞書Web

女王物質

分子式：	C10H16O3
その他の名称：	女王物質、クイーンサブスタンス、Queen substance、(E)-9-Oxo-2-decenoic acid、(2E)-9-Oxo-2-decenoic acid
体系名：	(2E)-9-オキソ-2-デセン酸、(E)-9-オキソ-2-デセン酸

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生物学用語辞典

女王物質

英訳・(英)同義/類義語：queen substance

女王バチが分泌するフェロモンで、働き蜂に作用し産卵を阻止したりする作用を持つ。

「生物学用語辞典」の他の用語

化合物名や化合物に関係する事項：

塩基対  変異原  多不飽和脂肪酸  女王物質  安定同位体  尿素  強塩基

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女王物質

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2021/12/03 22:55 UTC 版)

「フェロモン」の記事における「女王物質」の解説

ハチやアリなど社会性昆虫は階級分化物質や女王物質と言われるものによって、階級社会の形成と維持をしている。女王バチが発する女王物質（queen substance）は、他の雌の卵巣の発育が抑えられて、働きバチとしての行動を起こすようにするよう働く。もし女王が死んだ場合、この物質の供給が途絶えるので、働き蜂や幼虫の中から生殖能力のあるものが現れ、新たな女王となる場合もある。