アラム語とは? わかりやすく解説

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アラム‐ご【アラム語】

読み方:あらむご

Aramaicセム語族属す言語古代西アジア共通語として広く使用されイエス=キリスト母語でもあった。現在でもトルコ・イラン・イラク・シリアなどに話し手がいる。


アラムご 【アラム語(Aramaic)】

ヘブライ語などと共に北西セム語派属す言語一つ古代のアッシリア・バビロニア・ペルシアなどの公用語。『旧約聖書』にも用いられ、『新約聖書』にも散見される東西系統がある(アラム高地の意)。現在もトルコ・イラク・イラン・シリアのキリスト教徒ユダヤ教徒ら約三〇万人によって話されている。イエスも、この語を話したという。アラム文字紀元前七世紀頃から用いられセム語族文字のもととなった

アラム語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/01 21:06 UTC 版)

アラム語(アラム語、ܠܫܢܐ ܐܪܡܝܐ, ラテン語: Lingua Aramaica)は、かつてシリア地方メソポタミアで遅くとも紀元前1000年ごろから紀元600年頃までには話されており、かつ現在もレバノンなどで話されているアフロ・アジア語族セム語派言語で、系統的にはフェニキア語ヘブライ語ウガリト語、モアブ語(英語版)などと同じ北西セム語に属す言語である。アラマイ語とも呼ばれる[3]


  1. ^ The Aramaic Text in Demotic Script: The Liturgy of a New Year's Festival Imported from Bethel to Syene by Exiles from Rash – On JSTOR
  2. ^ Manichaean Aramaic in the Chinese Hymnscroll
  3. ^ 「アラム語」- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
  4. ^ Creason (2004) p.391
  5. ^ Kaufman (1997) p.114-119
  6. ^ Creason (2004) p.392によると 950BC-600BC
  7. ^ Creason (2004) p.392 では700年までとする
  8. ^ Jastrow (1997) p.334
  9. ^ Jastrow (1997) p.347
  10. ^ キリストが使った言語、内戦の影響で消滅の危機 シリア”. AFP (2019年7月20日). 2019年7月21日閲覧。
  11. ^ Kaufman (1997) p.119
  12. ^ Kaufman (1997) pp.119-120
  13. ^ セム祖語の形は Huehnergard (2004) p.142 に従う
  14. ^ a b アラビア語の ḍ ẓ(ظ ض)が本来どう発音されていたかには議論がある
  15. ^ 9世紀以降に今の音(ʃ)に変化した
  16. ^ Huehnergard (2004) p.144
  17. ^ Kaufman (1997) pp.120-121
  18. ^ Creason (2004) p.398
  19. ^ Creason (2004) p.394
  20. ^ Creason (2004) pp.399-400
  21. ^ a b Creason (2004) pp.402-403
  22. ^ Kaufman (1997) p.123
  23. ^ Creason (2004) pp.418-419
  24. ^ Creason (2004) pp.404-408
  25. ^ Creason (2004) p.411
  26. ^ Creason (2004) p.422
  27. ^ Creason (2004) p.421
  28. ^ AFPBB News 2008年5月19日【動画】キリストが話していた「アラム語」、21世紀に直面する消滅の危機
  29. ^ 川又一英「アラム語を話す村マールーラ」、国立民族学博物館(監修)『季刊民族学』89号、1999年7月20日


「アラム語」の続きの解説一覧

アラム語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/06 06:44 UTC 版)

リングワ・フランカ」の記事における「アラム語」の解説

アラム語は紀元前500年頃より中東一帯における共通語であった最終的にイスラーム勃興によりアラビア語地位取って代わられる

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アラム語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/01 00:01 UTC 版)

ロータシズム」の記事における「アラム語」の解説

アラム語では、セム祖語で/n/だったものが/r/へと変わる現象頻繁にみられるbar "息子" はヘブライ語ben対応している両者ともセム祖語の*bnuから)。 trên、tartên "ニ" (それぞれ男性形女性形)はアーンミーヤtnēnとtintēnに対応しているセム祖語の*ṯnaimiと*ṯnataimiから)。ただしアラム語のtinyânâ "二番目のもの"はロータシズム起こっていない。

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「アラム語」を含む「ロータシズム」の記事については、「ロータシズム」の概要を参照ください。

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アラム語

出典:『Wiktionary』 (2021/08/07 08:05 UTC 版)

言語コード
ISO639-1 -
ISO639-2 -
ISO639-3 arc
SIL -

名詞

アラムアラムご

  1. 紀元前500年600年頃にシリア地方メソポタミア話された、セム語派言語で、系統的にフェニキア語ヘブライ語ウガリト語などと同じ北西セム語属す紀元前後パレスチナにおける共通語であり、イエス西方アラム語方言話した考えられている。多くアラム文字シリア文字)で表記されたが、ユダヤ教関係のものはヘブル文字書かれた。

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