セム祖語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/24 18:04 UTC 版)
セム祖語(セムそご、Proto-Semitic)とは、セム語派に属する言語の祖語として推定される言語である。
- ^ Huehnergard (2004) pp.142-143
- ^ Huehnergard (2004) pp.144-145
- ^ Huehnergard (2000) p.2057
- ^ Huehnergard (1995) p.2125
- ^ Huehnergard (2004) pp.145-146
- ^ Huehnergard (2004) pp.146-149
- ^ Huehnergard (2004) pp.150-151
- ^ Huehnergard (2004) pp.151-152
- ^ Huehnergard (2004) p.153
- ^ Huehnergard (2004) p.154
- 1 セム祖語とは
- 2 セム祖語の概要
- 3 娘言語との音韻変化法則
- 4 文法
- 5 関連項目
セム祖語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/11/14 18:47 UTC 版)
セム祖語では、アラビア語と同様に5種類の強勢音があったと考えられる。伝統的なセム祖語の再構では、その音価もアラビア語のものとよく似たものが考えられており、たとえばベルクシュトレッサーは ṭ θ̣ δ̣ ṣ q(δ は ð に同じ)の 5つの強勢音を立てており、アラビア語の ẓ が θ̣ に、ḍ が δ̣ に変わっただけである。ただしこの再構には θ̣ δ̣ にのみ有声と無声の対立があるという不自然さが残る。 最近ではアラビア語はヘブライ語・アラム語などと同じ中央セム語に属し、セム祖語に対する改新が多いと考えられるようになってきた。強勢音に関しても咽頭化が起きるのが中央セム語だけであることから、放出音が本来で、咽頭化は新しいと考えられる。また、アラビア語の摩擦音の一部は破擦音に由来し、さらにアラビア語 ḍ は古くは側面摩擦音または側面破擦音だったと考えられるようになった。ヒューナーガードはセム祖語の強勢音を t' θ' tɬ' ts' k' と再構している(θ' tɬ' は ð' dɮ' と書かれることもあるが、強勢音に有声と無声の対立はないので同じことになる)。
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