アムハラ語・南アラビア語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/11/14 18:47 UTC 版)
アムハラ語などのエチオピア・セム諸語では、強勢音は放出音として現れる。この特徴は古くから知られていたが、隣接するクシ語派の影響によるものと考えられることが多かった。しかしクシ語派に隣接しない現代南アラビア諸語でも放出音が現れることから、現在では古くからある特徴と考えられるようになってきている。 エチオピアの諸言語では [kʼ] [tʼ] が広くみられ、[sʼ] も多くの言語に見られる。[pʼ] はゲエズ語・アムハラ語などに見られるが、多くはギリシア語からの古い借用語であり、セム祖語にはさかのぼらない。ゲエズ語には [dʼ] (正確な音価は不明、アラビア語の ḍ に対応)もあるが、アムハラ語などの現代エチオピア諸語では [sʼ] または [tʼ] に変化している。
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