しつりょうほぞん‐の‐ほうそく〔シツリヤウホゾン‐ハフソク〕【質量保存の法則】
質量保存の法則
質量保存の法則
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/03 07:02 UTC 版)
質量保存の法則(しつりょうほぞんのほうそく、英: law of conservation of mass)とは、閉鎖系においては時間が経過しても物質の総質量が保たれるという物理学および化学の法則である。閉鎖系内で物質が移動したり、その形状が変化することはあっても質量そのものが生み出されたり、消失したりすることがないことを意味する。例えば化学反応の前の質量と後の質量は等しくなる。質量保存の概念は、化学、力学、流体力学などの多くの分野で広く使用されている。化学反応における質量保存の法則は、18世紀後半にアントワーヌ・ラヴォアジエが精密な実験を行い、提唱した。この法則は、錬金術から化学の現代自然科学への進歩の歴史において非常に重要であった。実際には質量保存の法則は古典力学における仮定のひとつにすぎず、自然の基本法則ではないことが知られており、特殊相対性理論における質量とエネルギーの等価性に従うように修正する必要がある。さらに非常にエネルギーの高い系では、素粒子物理学における核反応や粒子-反粒子消滅の場合のように、質量の保存は成り立たないことが示されている。質量保存則ともいう。
- 1 質量保存の法則とは
- 2 質量保存の法則の概要
質量保存の法則
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/07 18:21 UTC 版)
平均的な水の移動量 流動量 年平均(× 10 km3/年) 陸地への降水量 107 陸地からの蒸発量 71 地表流量ならびに地下水となる水量 36 海洋への降水量 398 海洋からの蒸発量 434 水循環における水の総量もしくは総重量、ならびに各リザーバーにおける水量は基本的には一定である。これはつまり、単位時間中に各リザーバーに流入する水量と、流出する水量が等しいことを意味する。 右の表は陸地と海洋における水の入出量を表したものである。例えば、年107×103 km3 の水が降雨として地表に降り注ぐとき、陸地から蒸発した水量71×103 km3 と、地表流や浸透して地下水となる水量36×103 km3 の合計は等しい。
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