化学新書とは? わかりやすく解説

化学新書

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/25 09:10 UTC 版)

化学新書 (かがくしんしょ)は、川本幸民によりドイツのユリウス・シュテックハルトの『Die Schule der Chemie』のオランダ語訳版を原本として翻訳された化学書である。1861年に出版された[1][2][3][4]


注釈

  1. ^ 幸民は1860年に『万有化学』という本を著し、ここで化学という言葉を初めて用いたのだが、幕府の不許可により出版されなかった。なお、「化学」という語については、幸民が独自に考えたのではなく、当時の中国書にあった「化学」という単語を「舎密」の代わりに用いたのではないかとされている[1][2]
  2. ^ 幸民が実際にビールを醸造したという直接的な記録は存在しない[6][7]

出典

  1. ^ a b c d e 奥野久輝『江戸の化学 (玉川選書)』玉川大学出版部、1980年、130-132頁。ISBN 978-4472152115
  2. ^ a b c d e f 芝哲夫「日本の化学を切り拓いた先駆者たち(2) : 川本幸民と化学新書(日本化学会創立125周年記念企画 8)」『化学と教育』第51巻第11号、日本化学会、2003年、 707-710頁、 doi:10.20665/kakyoshi.51.11_707
  3. ^ 阪上正信「兵庫県三田に生まれた川本幸民と化学新書(<特集>科学風土記 : 沖縄から北海道まで)」『化学と教育』第44巻第1号、日本化学会、1996年、 14-15頁、 doi:10.20665/kakyoshi.44.1_14
  4. ^ ブリタニカ国際大百科事典『川本幸民』 - コトバンク、2017年7月15日閲覧。
  5. ^ a b 八耳俊文. “化学遺産の第2回認定 認定化学遺産 第008号 日本学士院蔵 川本幸民 化学関係史料 抜群の語学の才に加え実験にも関心をもった川本幸民”. 日本化学会. 2017年7月16日閲覧。
  6. ^ a b 川本幸民 酒・飲料の歴史 キリン歴史ミュージアム キリン”. キリン. 2017年7月16日閲覧。
  7. ^ a b 山ノ内敏隆「わが国ビール産業の揺籃期 : 麦酒醸造技術の伝播と継承」『大阪産業大学経営論集』第6巻第1号、大阪産業大学、2004年10月、 93-107頁、 ISSN 13451456NAID 110004600072


「化学新書」の続きの解説一覧

化学新書

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/12 06:55 UTC 版)

川本幸民」の記事における「化学新書」の解説

詳細は「化学新書」を参照 1861年万延元年出版ドイツ科学者ユリウス・シュテックハルトの『Die Schule der Chemieオランダ語版和訳当時使われていた舎密という言葉代わりに化学という語を日本初め用いた

※この「化学新書」の解説は、「川本幸民」の解説の一部です。
「化学新書」を含む「川本幸民」の記事については、「川本幸民」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「化学新書」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「化学新書」の関連用語

化学新書のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



化学新書のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの化学新書 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの川本幸民 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS