中村桂子とは? わかりやすく解説

中村桂子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/03 06:39 UTC 版)

中村桂子
生誕 (1936-01-01) 1936年1月1日(89歳)
日本 東京都
居住 日本
国籍 日本
研究分野 生命誌
研究機関 東京大学
国立予防衛生研究所
三菱化成生命科学研究所
早稲田大学
JT生命誌研究館
大阪大学
出身校 東京大学理学部化学科
主な受賞歴 毎日出版文化賞(1993年)
大阪文化賞(2007年)
アカデミア賞(2013年)
プロジェクト:人物伝
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中村 桂子(なかむら けいこ、1936年(昭和11年)1月1日 - )は、生命誌研究者、JT生命誌研究館名誉館長。理学博士東京大学、1964年)。東京府出身[1][2]。 長女は、スウェーデン語講師、翻訳家の中村友子

東大理学部卒。企業所属の生命科学研究所開設に際し研究員となる。人間社会との接点を測りながら遺伝子研究に携わる。生命体の本質を知るには生物の履歴が必要と考え、生命誌研究館を設立。著書に『生命科学から生命誌へ』(1991年)など。

略歴

社会的活動

恩師

受賞歴

著書

単著

  • 『生命科学』(講談社 1975 [講談社学術文庫] 1996年)
  • 『女性科学者ノート――めぐりあい』(人文書院 1982年/改題『生命科学者ノート』岩波現代文庫 2000年)
  • 『生きもののしくみ』(ほるぷ出版 1986年 科学者からの手紙)
  • 『女性のための生命科学』(中央公論社 1987年)
  • 『毎日が科学の目』( 講談社 1987年)
  • 『子供の「なぜ」に答える本 親と子の科学教室』(PHP研究所 1987 のち文庫 )
  • 『生命科学と人間』(日本放送出版協会NHKライブラリー、1989年)
  • 『生命誌の扉をひらく――科学に拠って科学を超える』(哲学書房 1990年)
  • 『ミクロコスモスに生命誌をよむ』大須賀節雄インタビュー(三田出版会 1990年)
  • 『生命科学から生命誌へ』(小学館 1991年)
  • 『自己創出する生命――普遍と個の物語』(哲学書房 1993年)--毎日出版文化賞受賞、(ちくま学芸文庫 2006年)
  • 『あなたのなかのDNA――必ずわかる遺伝子の話』(ハヤカワ文庫 1994年)
  • 『ゲノムの見る夢――中村桂子対談集』(青土社 1996年)(増補新版 2015年)
  • 『科学技術時代の子どもたち』(岩波書店 1997年)
  • 『生命誌の窓から』(小学館 1998年)
  • 『食卓の上のDNA――暮らしと遺伝子の話』ハヤカワ文庫 1999年)
  • 『生命誌の世界』(日本放送出版協会・NHKライブラリー 2000年) (改題『生命誌とは何か』 講談社学術文庫 2014年)
  • 『「生きもの」感覚で生きる』(講談社 2002年)
  • 『ゲノムが語る生命-新しい知の創出』(集英社新書 2004年)
  • 『子ども力」を信じて、伸ばす』(三笠書房 2009年)
  • 『「生きている」を考える』(NTT出版 2010年)
  • 『科学者が人間であること』(岩波新書 2013年)
  • 『ゲノムに書いてないこと』(青土社、2014年)
  • 『絵巻とマンダラで解く生命誌』(藤原書店、2016年)
  • 『知の発見 「なぜ」を感じる力』(朝日出版社、2015年)
  • 『小さき生きものたちの国で』(青土社、2017年)
  • 『いのち愛づる生命誌(バイオヒストリー) 38億年から学ぶ新しい知の探求』(藤原書店、2017年)
  • 『「ふつうのおんなの子」のちから 子どもの本から学んだこと』(集英社クリエイティブ、2018年)
  • 『中村桂子 ナズナもアリも人間も』(のこす言葉KOKORO BOOKLET)のこす言葉編集部 編・構成 平凡社、2018.11
  • 『こどもの目をおとなの目に重ねて』(青土社、2020年)
  • 『生きている不思議を見つめて』(藤原書店)2021
  • 中村桂子コレクション いのち愛づる生命誌』1-8巻 藤原書店、2019-23
  • 『老いを愛づる 生命誌からのメッセージ』中公新書ラクレ、2022
  • 『科学はこのままでいいのかな 進歩?いえ進化でしょ』 (ちくまQブックス)筑摩書房、2022
  • 『人類はどこで間違えたのか 土とヒトとの生命誌』中公新書ラクレ、2024
  • 『日本の「食」が危ない! 生命40億年の歴史から考える「食」と「農」』幻冬舎新書、2025

共著

  • (加藤順子・辻堯)『組換えDNA技術の安全性――研究室から環境まで』(講談社, 1989年)
  • 松原謙一)『生命のストラテジー』(岩波書店, 1990年/増補新版・早川書房[ハヤカワ文庫], 1996年)
  • 多田富雄養老孟司)『「私」はなぜ存在するか――脳・免疫・ゲノム』(哲学書房, 1994年/哲学文庫, 2000年)
  • 松原謙一)『ゲノムを読む――人間を知るために』(紀伊國屋書店, 1996年)
  • 養老孟司)『生命の文法――「情報学」と「生きること」』(哲学書房, 2001年)
  • (東倉洋一編)『22世紀への手紙――生命・情報・夢』(NTT出版, 2001年)
  • 山折哲雄)『往復エッセイ 「いのち」についての60の手紙』(産経新聞ニュースサービス, 2002年)
  • 鶴見和子)『40億年の私の「生命」――生命誌と内発的発展論』(藤原書店, 2002年/新版, 2013年)
  • 稲本正編)『森を創る 森と語る』(岩波書店, 2002年)
  • 本庶佑)『生命の未来を語る』(岩波書店, 2003年)
  • 鶴見俊輔)『わたしの中の38億年──生命誌の視野から』(編集グループSURE, 2008年)
  • 和田誠)『生き物が見る私たち』(青土社、2014年)
  • 大田堯)『百歳の遺言 いのちから「教育」を考える』(藤原書店, 2018年)
  • 『ウイルスとは何か コロナを機に新しい社会を切り拓く』村上陽一郎, 西垣通共著 藤原書店、2020.11
  • 『人間が生きているってこういうことかしら?』内藤いづみ共著 ポプラ社、2022.2

編著

  • 『日本の名随筆 別巻89 生命』(作品社, 1998年)

共編著

  • (松原謙一)『ゲノムから進化を考える』(岩波書店, 1997年-1998年)

編集

  • 『愛づるの話。――生命誌〈2003(37‐40)〉』(JT生命誌研究館, 2005年)
  • 『語る科学――生命誌年刊号Vol.41-44』(JT生命誌研究館, 2005年)
  • 『観る――生命誌年刊号Vol.45-48』(JT生命誌研究館, 2006年)

訳書

  • ジェームズ・ワトソン『二重らせん――DNAの構造を発見した科学者の記録』江上不二夫共訳(タイム・ライフ・インターナショナル 1968年/改訂版 1980年/講談社文庫、1986年) 
  • マイケル・ロジャース『遺伝子操作の幕あけ』渡辺格共訳(紀伊国屋書店 1978年)
  • J・グッドフィールド『神を演ずる――遺伝子工学と生命の操作』(岩波書店 1979年)
  • 今日のがん治療 L.イスラエル 丸の内棣共訳 共立出版 1980
  • フランシス・クリック『生命――この宇宙なるもの』(思索社 1982年/増補版 1987年/新思索社・再装版 2005年)
  • フランシス・クリック『熱き探究の日々――DNA二重らせん発見者の記録』(TBSブリタニカ 1989年)
  • ロバート・ポラック『DNAとの対話――遺伝子たちが明かす人間社会の本質』中村友子共訳(早川書房 1995年)のちハヤカワ文庫 
  • 生物学と人間の価値 スティーブ・オルソン オーム社 1992
  • マーロン・ホーグランド, バート・ドッドソン『Oh!生きもの――生物のみごとなしくみ』中村友子共訳(三田出版会 1996年)
  • シャロン・バーチュ・マグレイン『お母さん, ノーベル賞をもらう――科学を愛した14人の素敵な生き方』(工作舎, 1996年)
  • マーサ・C・ナスバウム, キャス・R・サンスタイン編『クローン、是か非か』渡会圭子共訳(産業図書 1999年)
  • ロバート・ワインバーグ『裏切り者の細胞がんの正体』(草思社 1999年)
  • ヒトはなぜのぞきたがるのか 行動生物学者が見た人間世界 ロバート・M.サポルスキー 白揚社 1999
  • ロバート・ポラック『脳の時計、ゲノムの時計――最先端の脳研究が拓く科学の新地平』中村友子共訳(早川書房 2000年)
  • マット・リドレー『ゲノムが語る23の物語』斉藤隆央共訳(紀伊國屋書店 2000年)
  • リン・マーギュリス『共生生命体の30億年』(草思社 2000年)
  • マット・リドレー『やわらかな遺伝子』斉藤隆央共訳(紀伊國屋書店 2004年)
  • ナタリー・アンジェ『Woman女性のからだの不思議(上・下)』桃井緑美子共訳(集英社 2005年)

監訳

  • Albertsほか『細胞の分子生物学 第4版』(ニュートンプレス, 2004年)
  • Albertsほか『Essential 細胞生物学 原書第2版』(南江堂, 2005年)
  • Watsonほか『ワトソン遺伝子の分子生物学 第5版』(東京電機大学出版局, 2006年)

監修

  • (まんが・本庄敬)『まんがNHKスペシャル 生命 40億年はるかな旅1 / 海からの創世 進化の不思議な大爆発』(小学館, 1994年)
  • (まんが・本庄敬/監修・濱田隆士)『まんがNHKスペシャル 生命 40億年はるかな旅2 / 魚たちの上陸作戦 花に追われた恐竜』(小学館, 1995年)
  • (まんが・本庄敬/監修・松井孝典)『まんがNHKスペシャル 生命 40億年はるかな旅3 / 大空への挑戦者』(小学館, 1995年)
  • (まんが・本庄敬/監修・大島泰郎)『まんがNHKスペシャル 生命 40億年はるかな旅4 / 奇跡のシステム“性” 昆虫たちの情報戦略』(小学館, 1995年)
  • (まんが・本庄敬/監修・河合雅雄)『まんがNHKスペシャル 生命 40億年はるかな旅5 / ヒトがサルと別れた日 ヒトは何処へいくのか』(小学館, 1995年)
  • (翻訳工房ことだま訳)ニコラス・ウェイド『DNAのらせんはなぜ絡まらないのか』(翔泳社, 2000年)
  • 中村友子訳)デイヴィス・ケヴィン『ゲノムを支配するものは誰か クレイグ・ベンターとヒトゲノム解読競争』(日本経済新聞社, 2001年)

脚注

  1. ^ a b 中村桂子【JT生命誌研究館 館長】文化部門 一般社団法人 全国日本学士会”. 全国日本学士会. 2018年1月4日閲覧。
  2. ^ a b Nakamura, Keiko (中村桂子、日本)”. イオン環境財団. 2018年1月4日閲覧。
  3. ^ 博士論文書誌データベース
  4. ^ 中村桂子「Genetic and biochemical studies on 80dt, a defective phage carrying tryptophane genes(80dtの遺伝学的および生化学的研究)」、東京大学、1964年、NAID 500000430939 
  5. ^ 一般社団法人 全国日本学士会 中村桂子【JT生命誌研究館 館長】 文化部門
  6. ^ 第14回殿堂入り者京都府ホームページ 2023年4月28日
  7. ^ 中村桂子名誉館長が「KYOTO地球環境の殿堂」殿堂入り者に選出されました!
  8. ^ 第18回(2024年度)「後藤新平賞」発表任意団体「後藤新平の会」公式サイト 2024年4月16日

関連項目

外部リンク


中村 桂子(なかむら けいこ)

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空飛ぶタイヤ」の記事における「中村 桂子(なかむら けいこ)」の解説

はるな銀行蒲田支店長

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